6月6日に出生した6人の女児の中で、1人だけが18歳の誕生日に悪魔に変貌するという伝説を元に描かれたホラー作品。邦題の雰囲気から察して、いわゆる“家系ホラー”の類いと思って鑑賞したら… 全く予想外の内容で驚愕でした。『宇宙人ワンさんとの遭遇』でも感じましたが、この手の作品を個人的に〝素直などんでん返し〟と分類してます。満足の結末でした。

• #どんでん返し

邦題おかしい。家の話ではなくアーミッシュとかいう人たちのお話でした。

それほど怖くはないけどラストは好きな終わり方。

殺人犯の予想は外れたが、長老は間違いなくスケベな奴だろうと予想してたら普通に当たって笑えた。

1994年、ペンシルベニア州ニュー・ベツレヘム。あるアーミッシュコミュニティで6月6日に6人の女の子が生まれ、その中の一人が悪魔の手先になると信じられ、母親に一人が殺害されるが…というストーリー。
あるアーミッシュコミュニティを舞台に、6人の少女達が次々と殺されていくオカルト・サスペンスホラーです。
18年後、何も知らずに成長した5人の少女達だったが、そのうち2人が続けざまに殺される。悪魔の子は18歳の誕生日に他の子供たちを犠牲にして覚醒するという言い伝えがあった事から、長老は発作を起こして恐ろしい幻覚を見るメアリーこそが悪魔の手先だと予言するが、メアリーは逆に長老こそがコミュニティでの権威を守るために彼女たちを殺している犯人d根はないかと疑うが、という内容です。
「悪魔の」棲む家ではなく「悪魔が」棲む家ですが、このタイトルから幽霊屋敷物想像しそうですが特に家がフューチャーされる様な展開ではなく、「悪魔の子」を題材にした「オーメン」のようなオカルト物なので何でこのタイトルにしたのか分かりませんね。
古くからの言い伝え通りに6月6日に生まれた「悪魔の子」と噂される少女達が何者かに殺されていく、という展開で前半はオカルトというよりティーン・スラッシャーとして進んでいきます。黒いフード姿の殺人鬼にカマのようなもので殺されていきますが、肝心の殺人シーンも直接的な描写なかったり、ちょっと流血があるくらいでゴア描写も無いので地味に進んでいきます。
舞台となるアーミッシュコミュニティのい様な雰囲気なんかは出てて、ちょっとした村ホラーっぽい雰囲気もあります。アーミッシュへの風評被害甚だしいけど怒られたりしないんかな…
5人の少女達も全員美人ではありますが、特に個性があるわけでも無いので何か殺されて行っても淡々としてるんですよね。主人公メアリーを「The100/ハンドレッド」の女酋長役や「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」のアリシア役のアリシア・デブナム・ケアリーが演じてます。主人公の父親役をルーファス・シーウェル、発作を起こして溺れた主人公を助けたことから親しくなる男子役をこちらも「The100」でフィンを演じていたトーマス・マクドネルが演じてます。ヒロインと折り合いの悪い継母役でジェニファー・カーペンターが出ていて存在感放ってますね。そして独裁的な長老兼神父役でコルム・ミーニイが出てたりと出演者は意外と豪華ですね。
終盤までは地味に淡々と進んでいくんですが、終盤では犯人が明らかになっていく所は盛り上がって良かったです。まあ、怪しくはあったので見当付く人もいると思います。狂ってはいるけど、一応動機は愛と言えるのかな。そこから一気にオカルトへ切り替わっていく所も面白かったですね。結局エロ親父だと思ってた長老は最初から最後まで正しかったんだな。協力してくれてたトレバーはほぼ役に立たなかったうえに巻き添え喰らわされて可哀想。
「悪魔の棲む家」のようなハウスホラーだと思わずに、ライトなティーン・オカルトスラッシャーとしてはそれなりに楽しめる作品ではないでしょうか。