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フィフティ・シェイズ・フリードのkuuのレビュー・感想・評価

3.8
『フィフティ・シェイズ・フリード』
原題Fifty Shades Freed.
映倫区分R15+.
製作年2018年。上映時間105分。

巨大企業の若きCEOと純粋な女性の特異な恋愛を過激な描写で描いたE・L・ジェームズの世界的ベストセラー『フィフティ・シェイズ』シリーズを原作とする官能ラブロマンス3部作の最終章。

クリスチャン役とアナ役のジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンをはじめ、クリスチャンの母役のマーシャ・ゲイ・ハーデン、妹役のリタ・オラらおなじみのキャストがそろう。

ジェームズ・フォーリー監督がメガホンをとり、前作『フィフティ・シェイズ・ダーカー』と本作を同時進行で撮影した。

色んなな困難を乗り越え、ついに夫婦となったクリスチャンとアナ。
ゴージャスで幸せな新婚生活を送っていた2人の前に、新たな脅威が出現する。

嗚呼!このジャケットタマラン。
今作品の表紙は、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とは逆になってる。
前作の表紙じゃ、アナスタシアが腕を上げて、クリスチャンがキスをしようとしとったけど、今回の表紙では、クリスチャンが腕を上げて、アナスタシアがキスをしようとしてる。
個人的にはこちらのプレイが好きな軽いSです。
じゃない、今作品のポスターの方が好みかな(なんの話しやって☺️)
タマランからっと云って、作品が絶賛かと云うと、正直、前作の2作品におとるかな。
と云うか、ベストセラーになった本の実写化第一号の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は衝撃的やったし美しい映像に惚れ惚れした。
しかし、今作品はストーリーがチョイ弱く、脚本が陳腐寄りだったかなぁ。
ストーカーの背景の話は面白かったけど。
シーズン3ともなると、エロテックシーンは、贅沢にも厭きも生じてきて、前作で可能な限りの体位を見切ったからか。。。
でも、3部作を一つの作品とするなら外せない作品やったし、今作品を一番初めに見ていたら、同じ様に衝撃的やったかも知れません。
今作品について短く感想を書くのは膨大になりそうやし、大変なことなので
前2作を合わせとの感想を愚かな詩でしたためたいかな。

『The Body Knows the Secret of the Mind』
愚作kuu こと George

薔薇装飾の鏡
視界は金の縁取り
未だ見ぬ故郷の森に続く茨の小径
純白の雲が泳ぎ
まだらな羊毛を着せられた
Anastasia
微笑の子供が跳ね回り
露光る草原を儚さが讃えて
天に向かって囁く吐息を
眼を閉じて想う日々
Christian Grey

火の色した夜
二人を運ぶ奇跡によって
いにしえの大理石の神殿が蘇り
暁は澄み渡り甘美な薔薇色の
薔薇色の王者によって祝福された
記憶の中の運命の絵画は
焔を纏う禽になり
薄紅色の獅子となり
仄かな熱を帯びた天空となった
幾重にも塗り替えるように
景色は厚みを増してゆき
心臓を心地好い風で焦がしてゆく

噫 歓喜と共にある痛みの悦楽よ
美神は真摯に二人を迎え
そして厳かな視線を大地に傾ける
支配と被支配
情愛と偏愛

三日月の柄を持てば
それは刃となりて
胸を包めば弓となる
太陽はその誇らしい王冠の波紋を
全宇宙へと投げ掛け
夥しい人々は
その美しさに気付かずに道を往く
それでも それでも
人々を襲う暗い孤独の冷たさは
彼らの熱く輝く膨大な美を
美を止めることが出来ない



最後のシーンで、アナスタシアはナドゥの体位で座っている。これは、ジョン・ノーマンの小説『クロニクル・オブ・カウンターアース』シリーズに描かれている、ゴリアンサブカルチャーにおけるカジラ族女性の基本的な服従姿勢のひとつだそうです。
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