Tom2022

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のTom2022のレビュー・感想・評価

3.5
猿の惑星のリブートシリーズの第3作目「War:聖戦記」です。前作の「Dawn:新世紀」で始まった人間と猿たちの戦争の2年後の世界を描きます。

猿たちのリーダーであるシーザーは、人間の奇襲を受けて妻と長男を失ってしまいます。シーザーは、前作で命を奪ったコバを思い出し苦悩しますが、人間への復讐の旅に出る決意をします。

猿たちが話せるようになっても、人間とは理解し合えず戦争になるのが寂しいですね。そうは言いながらも、人間自身は絶滅の危機にあるにも関わらず、相変わらず人間同士で戦争をしています。人間同士がこんな時でさえも理解し合えないってすごい皮肉ですよね。ただ、人間の大佐がウィルス感染した時に、シーザーとリーダー同士での気持ちが通じ合った気がして良かったなと思います。

このシリーズは、3作とも初めて見たのですが、何がリーダーシップで、リーダーシップをとるには難しさがあり、それでも皆を率いていかねばならないという事を学ぶのに最高の教材だと思います。猿たちが主演の映画なので軽く思われるかもしれませんが、相手が人間でも全く同じだと思います。

また、猿を演じきった役者さんすごいなと思います。あの完璧なまでの猿の動きや表情を見ていると、きっと見えないところですごい努力をされているのだと思います。

原題は、"War for the Planet of the Apes"なので、「猿たちの世界のための戦争」という意味なのかもしれませんね。

こんなに素晴らしい映画だとは思いませんでした。なんだかリブート前のシリーズも見てみたくなりました。見るのが楽しみです!
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