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キル・ビル Vol.1のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
3.9
『好きこそものの上手なれ!』

劇場で観た初タランティーノ作品がこの『キル·ビルVol.1』です!キャリアを積んだタラちゃんが、満を持して自分のやりたい事をやりたい様にやった趣味炸裂好きなものごった煮映画!だから賛否あって当然の内容で、合わない人は合わないし、嫌いな人は嫌いでしょう。でもボクは映画館で観て大好きだったんです、これ。

オープニングが意外にあっさり風味なところや、長いワンシチュ会話劇が無いとこなんかは、タラちゃん成分薄目とも言えるかもしれません。しかし、それによってテンポよく進む展開と、お得意の自在な時系列コントロールがいい塩梅で、目が離せない1時間50分になっています。「タラちゃんにしては短くない?」って思いがちな本作ですが、タイトルの通りこっちはあくまで前編。当初は後編と合わせたものを、1本の映画として公開しようとしてたらしいですが、そしたら4時間の映画になってたって事か!w(゜o゜)wそれは疲れそうで、ちとイヤだ(笑)

タラちゃんがレンタルビデオ屋で働いてたってのは有名な話ですが、そこでジャンルを問わず観ていた数多の映画が、まさにタラちゃんという映画監督を形成したんでしょうね(‘∀‘ )まさしく、好きこそものの上手なれ!とにかくこのミクスチャー感が、この映画の最大の醍醐味と言えると思います。あと、途中でアニメになったのにもビックリでした!

もうひとつ、いつもタラちゃんの映画で感心させられるのは、何と言っても音楽ですね(’-’*)♪「ここでこれを流すかぁ(●’∇’)♪」と本当にいつも感心させられます。この映画のサントラ、もちろん買いました♪だから、映画の内容もさることながら、曲についても細かく語りたい位(^∀^;)でも、語りだしたらキリがないので1曲だけ。それは、サンタ・エスメラルダの『悲しき願い』。この映画がきっかけで大好きになりました!そして、これがかかるブライドvsオーレン·イシイのシーンは、本当に最高にカッコよくて何度観ても胸が高まります!

ボク正直言って、Vol.2よりこっちの前編の方が好きです(*´-`)それは何たって、終盤に壮絶なクライマックスが待ち受けているから!他の映画においてもですが、この1対大勢という状況設定が個人的にツボなのでそれだけでかなりスコア上がっちゃいます!あと今となっては、その場面を幻の総天然色バージョンで映画館で観れた事は映画ファンとして本当に誇りです!

『ロンリー・シェパード』で“次”を匂わせ終わるラストは、本当に鳥肌!完結編の予告を流す事などしなくても、絶対に次も観たいと思わせるその確かな手腕。さすがだよ、タラちゃん゚+.゚(´▽`人)゚+.゚
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