とりん

イコライザー2のとりんのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
3.0
2023年75本目

前作は映画館で鑑賞していたものの、本作は映画館で観逃してしまい、最終作に合わせてようやく鑑賞したが、内容としてはかなり微妙だったかな。これなら観に行かなくて良かったとも思えた。
前作とはテイストが少し異なっている。前作は足を洗い死んだことにもなっていたマッコールが悪いやつを制裁するために動くことにためらいを感じてて、冷静さの中にもその葛藤的なものがなくもなかった。
でも本作はその想いは完全に吹っ切れて人助けのために全力で動いているように思う。でもそれがメインというわけではなく、結局は唯一の友人が殺された復讐を果たすという話になっている。しかもその相手がかつての仕事仲間という。
今作ではアクションシーンは前作に比べかなり減ったように思う。前作でもダークな雰囲気でそれほどド派手じゃなかったが、さらに減っている。圧倒的な力でねじ伏せる感じはなくもないけど、それもあまりなくそこに関しては見どころが少ない。
少しだけ彼の過去が垣間見えるけど、詳細はなく、読み取ってくれという感じである。でもかつての妻の家で見せるあの表情とかはさすがデンゼルと言ったところ。ああいう雰囲気は好き。
今回は少し横道それそうになった少年を正しい道へと彼なりに導こうとしている様子もあるが、そのせいで彼も巻き込まれるというなかなか可哀想なやつ。
マッコールの優しい一面も見えつつ、人を殺す際の不気味なまでの冷静さはやはり恐さすら感じる。
アクションシーンは激減してるのに、かと言ってストーリー性は上がっているかと言われると逆に下がっている気がする。全体的にかなり渋めなのは変わらず。
前作で吹っ切れたのか悪に対する容赦のなさが凄いなと。元同僚だろうが悪は徹底的に裁く、その貫きようは素晴らしいけど。
とりん

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