MoviePANDA

ゾンビーワールドへようこそのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

2.8
『UPDATE~亜流?本流?~』

ロメロ監督のゾンビ像を本流とした場合、近年の走るゾンビものや、『ショーン·オブ~』のようなパロディ·コメディ要素のあるゾンビ映画は亜流と位置付けられてしまうのかも!?ただし、ゾンビが一大ムーブメントとなった今、これは本流で、こっちは亜流だというような議論は、最早あまり意味がないのかもしれませんね(゚ー゚*)

走るゾンビも今やすっかり当たり前になり、この映画のゾンビは歩く方?それとも走る方?というセリフまで出てくる映画もある。そして、笑えるゾンビものもひとつのジャンルとして確立。この流れというのは、ゾンビというジャンルが時代に合わせて“更新-UPDATE-”されたと言う事なのかも。

この映画、言うならば前述の『ショーン·オブ~』や『ゾンビランド』を経て、なおかつ『キック·アス』なんかのティーンリアルヒーロー要素をまぶしたゾンビ映画といった趣。あえてなんだろうとは思うのですが、前半の展開が特にゆるく、心が躍ったのは1時間15分経過の辺りから。しかし、その後すぐ終わってしまいましたけど(^∀^;)

良く言えば、低予算ながら今までの様々な映画のおいしいところをミックスしたとも言えますが、個人的にはそれがあざとく感じてしまって、あんまりノレませんでした⤵いや、でも決して面白くなくはないんです!ボクは、子供の頃から好んでゾンビ映画を観てきたので、個人的な嗜好性が邪魔をしてるのかもしれませんφ(-ω-。`)

どうしても気になってしまうのが、ゾンビの造形とメイク。コンビニみたいな店から出たとこにいた片腕が白骨化したゾンビ。ああいうのが、もっと観たかったんだよぉ~!どこに行ってもおんなじ役者が演じるほぼ青白顔メイクのゾンビがうろうろしている。それではちと冷めてしまうんですφ(..)『ランド·オブ·ザ·デッド』みたいに、同じゾンビが出てくる事に、きっちり理由があるのなら、それはむしろプラスに転じる要素なのかもしれませんが… その点、ゾンビのバリエーションだけで楽しい『バタリアン』、時間の経過で見た目の腐乱具合が進行する『ドーン·オブ·ザ·デッド』はやっぱり素晴らしい゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

あからさまにエロかっこいいヒロインは素敵でありつつも、主人公とのアレのタイミングは絶対にもうちょっと後の方が良かったんじゃないですかねぇ( -_・)?それ以外にも、いろいろ惜しいと感じられるシーンが多くて、ちょっともったいない感じがする映画でした。

隊長、クドい!
ゾンビによる“FOREPLAY”はキモい(|||´Д`)
アレが伸びるとこは悪趣味(*_*)

でも、ある場所にゾンビがなだれ込むシーンだけは熱かった!そして、そこからの展開はもはやヒーローものの様相で、ゾンビ関係なく単純に楽しかったですよ( ・∇・)

好きなジャンルだからこそ、自分の嗜好と見識を良くも悪くも感じた、そんな映画鑑賞になりました。
MoviePANDA

MoviePANDA