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ノーザン・ソウルのQvQのレビュー・感想・評価

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)
3.7
正直、もう音楽とクスリ、迷走する若者たち、そういう内容があんまり響かない年頃に私がなってしまったのかもしれません。なのでちょっと辛めになってしまうかもしれないけど、まあ、気持ちはわかりますよ。私も若い頃はあったので。

割と普通の優しい男の子が大人になる過程で音楽に出会い、そこに自分の道を見出していく。自分の心に響く音楽に出会うということが救いでもあったけど、そこは社会背景もあって、あんまり明るい道とはならない。ただ、人って外に出てみないと、何かにぶつかってみないと成長できないってことが確実にあって、この話でもそういう過程が描かれていきます。

最後はそれを確認できるような終わり方で、観終えた時の気持ちは悪いものではありませんでした。危ういこと、辛いこと、まあそういうことも全部越えていかないと得られないものもあるってことでしょう。

劇中の音楽は雰囲気出てて、選曲もわかる人が聞けばカッコいいとかセンスいいってものだったのかもしれません。いろんな名前出てきたけど、私はとりあえずマーヴィンゲイくらいしかわかんなかった(^^;

アメリカじゃなくイギリスでソウルミュージックがムーブメントだった時代の証を残すという意味でも評価する人はいるのかな。若者と音楽は切なくも切り離せない関係ってことはいつの時代も同じなのかもしれません。音楽は若者だけのものじゃないけどね(^_-)
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