エソラゴト

ノーザン・ソウルのエソラゴトのレビュー・感想・評価

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)
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若さとは年齢ではない。心のあり方だ!(『マイ・ジェネレーション ロンドンをぶっとばせ!』より)

今年新年早々、マイケル・ケイン御大から素晴らしい金言至言をいただいたにも関わらず、やっぱりそうは言っても"若さ"って年齢だよなぁと思ってしまった自分がいました。何故かというと、この作品を観てしまったから…。

自分の心を大きく揺さぶる何かに初めて出会った時、またそれを共感し合える友に巡り会えた時。心から好きなもの気に入ったものに全身全霊を傾ける事が出来る時ー。

何かと常識や世間体を押し付けてくる親や大人たちへの反骨心や気になる異性への恋愛感情などを織り交ぜた言ってみればありきたりな青春ストーリーかも知れませんが、その時代に生きた彼らの"若さ"故の情熱やひたむきさ・一途さが身体の隅々からビンビンとダイレクトに伝わってくる熱い作品でした。

今作の4年後に主演作となる『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』では本業のバンドマン役を演じたジョシュ・ホワイトハウスが主人公ジョンの相棒役マットを好演しています。

自分が普段から好んで聴いているマンチェスターサウンドの源流とも言えるそれまであまり聴き馴染みの無かったノーザン・ソウルの音楽やダンスにも遅ればせながら今回初めて触れる事が出来て大変満足でした。



パンフも通常より割高ですが、情報量も多く熱量も高いのでノーザン・ソウルの入門書としての役割を十二分に果たしていました。