まさに、映画を見ている私たちに対するモラハラ。
「人は叶えられなかった夢を見に映画を見てる」
劇中に出てくるセリフ。
この映画のコピーも「見えない世界を、見せてあげる」。
降霊術を見せるバーロウ姉妹。
新しいフランス映画を撮りたいコルベン。
どちらも「見せる」側。
3人とも見たいものを見せてるだけ。
降霊術なんて、正直誰も信じていない。
けど、信じたい。面白そうだもん。
その信じていない、リアルじゃないとわかっているけど、
ついつい見てしまう様なものはたくさんある。
それをつくっている妹ケイトとコルベン。
見せながらもそれらに疑念を抱いている姉ローラ。
ケイトとコルベンはとても純粋に描かれる。
だって、本当に降霊術を信じていて、
その良さをわかってるから。
でも、周囲、そしてローラまでもがそれを拒む。
でも、そんな人たちもきっと降霊術をまたがるはず。
つくってる方は純粋に見せたいだけ。
でも観客が見たいくせにあーだこーだうるさい(うるさくてすみませんね…)。
そんなつくる人の純粋さそして、理解されない悲しさが目にしみる。
綺麗な映像だけに、本当に切ない。
こんなに純粋に俺はつくれてるかなぁ(反省)。