海

ジーサンズ はじめての強盗の海のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞

最高の人生の見つけ方やグラン・トリノ、世界最速のインディアンなんかでおじいちゃんが返り咲く作品もあれば、ラストベガスみたいに肩の力抜いて見れる作品も多くある昨今で今回は後者に近いテイスト。

モーガンフリーマンはいわずもがなだが、アランアーキンはミッドナイトガイズ、マイケルケインはダークナイトの印象が強いためにこの3人がメインキャストな時点で「自分で手を下すよりも敵の本拠地に乗り込んだら後ろから銃を突きつけてきそうなおじいちゃん達だな…」というのが第一印象。
モーガンフリーマン結構ヒューマンドラマでも見るはずなのにね…

かと思えばクリストファーロイドまで出て来る始末で、彼も特殊メイクでわざと老けさせて見せる必要もないぐらいもう随分見た目がドクそのものでニヤニヤ。拡声器使ってボケ倒しで思わず吹き出す。


年金は打ち切られ融資の利息が上がり支払額は増え家は取り上げられる寸前、身体はボロボロで腎不全、それでもこのまま黙ってられるか!と立ち上がり実行に移す姿勢は痛快そのもの。

少々強盗の準備のシーンなんかは中弛み感があるというか、もうこの先どうなるか展開が読めてるだけにテンポ良く進めて欲しかったが…

上映開始から1時間ほどした辺りから、ほのぼの痛快コメディで終わるのかと思いきやロックストックトゥースモーキングバレルズやスナッチなどを思わせる強盗当時のアリバイ回想シーンなどは「なるほどそうだったのか!」と膝を打ち謎が解けていくような、ピースが1つにハマっていくような爽快感もあり。


映画館で公開されたら真っ先に観に行く!というような作品ではないけれど豪華キャストに王道で安心できるストーリー進行、過去作品のリメイクでありながらも演出や進行を現代に合わせたテンポの良さと軽快なジャズで進めていくこの作品には安心感があった。予定もなく暇を持て余すような週末やポカンと空いた隙間時間なんかに、そういえばこんな映画があったなと足を運んで見るのもいいんじゃないでしょうか
観たあとはスッキリできるし後悔はしない作品。
海