画面構成がとにかく秀逸。
何気ない部屋の片隅を意図的に映し続けることで、何も見えない観客側にも「もしかして…?」と思わせるし、1シーンたりとも見逃せないと、スクリーンに食い入ってしまう。
お尻丸出しな香取慎吾しかり、静ジョースターによるアクトンベイビーしかり、コミカルなファクターとなった「透明人間」はもはやソシオパスによる精神的な暴力、精神衰弱を疑われ信じてもらえない状況などもっと恐ろしいものに上書きされている。
だってお前光学にCQCってもうMGSじゃねーか。
見えないのに確かにそこに居て精神的にジワジワ追い詰められていくのは観ているこちらも憔悴しそうでとても良かった。こういう引き摺り込み方は好きです。
デカい音で驚かせるんじゃなくてゾワゾワさせてく感じ。
リーワネル、ジェイソンブラムと観る前から間違い無いとハードルが上がっていたけれど、見事飛び越えて鷲掴みにしてってくれたとても良い作品。
ゲットアウトやUsはもちろん、ゴーンガールとかプリズナーズと同じぐらいお気に入りコースです。
フライパンから火が出た時のために消火器はすぐ使えるようにしておきましょう。