海

悪人伝の海のネタバレレビュー・内容・結末

悪人伝(2018年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

マ・ドンソクはお前一体どうしたら死ぬんだ…

全然興味なかったっていうかこんな作品が始まったことすら知らなかったけど今期首位だと思ってた透明人間に並ぶ傑作でした。(公開は2019年らしいけども)

殺人の追憶やチェイサー、オールドボーイとコリアシネマにバイオレンスやシリアルキラーやらせたらすっごいのは体感済みなのにこんな作品ノーマークだったなんて。

あらすじとしては迂闊にも分別なく襲い掛かった相手がヤクザだったわけで、狂犬的な暴力刑事を以って「まともな人間ならアンタを刺したりするわけがない」と言わせしめるほどヤバい大ボス=マ・ドンソク
もう冒頭からして負け確のシリアルキラーが上手いこと身を隠しながら犯行を重ねていく中で、暴力刑事とヤクザのドンがタッグを組むっていう、これだけでもうワクワクする。

どうしてもヤクザを負かしたい刑事がなかなか思い通りに進められず、張り合うために過激さを増していくんだけど最終的にはマ・ドンソクが刑事の顔を立てつつ、メンツをぶち抜くラストもスカッとして秀逸。

アウトレイジばりに直視できないシーンばかりならどうしようかと思ったけどわりかし描写はマイルドなので安心して見れたのもポイント高し。

「本物のヤクザがこんなヌルいわけねーだろ」ってなるんだろうけどあんまガチの抗争とかになってくるとお腹いっぱいになっちゃうので個人的にはこのぐらいが丁度いい。

ハリウッド版制作も決まってるようだけどあちらに「ヤクザ」は居ないだろうからマフィアのドンでトラボルタ、刑事役にマークウォールバーグ、犯人役にポールダノみたいな感じでやってくれたらそれはそれで楽しみです。
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