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ジーサンズ はじめての強盗のabeeのレビュー・感想・評価

4.1
【グラスいっぱいの幸せに乾杯】

超癒し系映画。

ベテラン大物俳優をジジイ呼ばわりし、バカやらせて笑いを取る反則映画。

こういう反則技はあまり好きじゃありませんが、やっぱりマイケル・ケインの運転するカートのカゴに乗るモーガン・フリーマンが観たすぎて…

ところがですね、これが意外と社会派ドラマでした。

同じ会社で働いていたことから歳を取っても仲良しのウィリー、ジョー、アルの3人。
3人の勤めていた会社が合併により消滅。年金の支払いがストップしてしまうが、その会社の負債を3人が利用している銀行が負担するという。
自分たちに支払われるはずの年金で会社の負債が無くなると知ったジョーは2人に金を取り戻そうと提案する。

これは深刻な問題ですよ。
他人事ではありません。
我が国でも年金がもらえる保証は無いですからね。
定年までにしっかり貯蓄しなければなりません。

この作品、登場する人物や小道具に無駄が無いんですよね。全てがのちのちにきっちり活きてくるんです。
ウィリーの腕時計とお孫ちゃんとアジア系の少女なんて最高でした。
それに腎臓移植の結末も。そっちかーーい‼︎
…と思ったら違うんかーーい‼︎
間の取り方が上手い‼︎まんまと笑わされましたよ。

とゆうことで、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキンが情けなくも愛らしいおじいちゃんを演じていて、マイナスイオンがダダ漏れの作品でした。
他にも完全にボケてしまっているクリストファー・ロイドには大注目です。
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