サラリーマン岡崎

ディストラクション・ベイビーズのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

4.5
柳楽はチンピラやバンドマンなど、
少し悪そうなヤツらに殴りかかる。

だから、最初はその暴力には
どこか正当性が、それこそ「生き甲斐」みたいなことに感じる。
暴力をある意味肯定してしまう。

しかし、菅田将暉が出てきたことで、
それは変わる。
菅田将暉は女を殴り蹴る。
ドン引き。

そこで、観客は暴力を肯定してしまった自分にドン引く。

そんな菅田将暉に小松菜奈が放つラストは爽快だけど、
その後につく彼女のウソにまた、
観客は彼女にドン引き、自分にもドン引く。

華麗なるドン引き映画の誕生。