新潟の映画野郎らりほう

レディ・プレイヤー1の新潟の映画野郎らりほうのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.0
【原点機械原点回帰】


某モヴィルスーツだとか、シャイニーなホラーだとか、その他劇中の 雑糅渾淆膨大なクリシェは、“あるもの”を煌めかせる為に - 際立たせる為に - 唯存在し奉仕する。


黎明ビデオゲームに於ける画像表現最小点「原点」は“1ドット”であり、則ち黎明ビデオゲームは「原点機械」とも言い得ようが、そんな原初家庭用ゲーム内の“ドット”中に、自らの幼少出自を顧みる「原点回帰」が透過(等価)する-。

喧しい過剰CG映像の中で、消え入るかに静かに輝くたった一つの原点。

世間的には明け透け商業的歓待と思わせながらも、抜かりなく自らの“矜持”を聢と輝かせる事がスピルバーグ自らのイースターエッグだろうか。




《劇場観賞》