フジツカ座

20センチュリー・ウーマンのフジツカ座のレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.5
ジャケットの雰囲気で予備知識なく視聴。

平日のサービスデイでもなかったけど思ったよりお客さんも多く、8割くらいは女性だったと思う。


この映画をざっくり括ると親子愛を語った映画なのだけども、全体を通してよくまとまってる作品だなあと思いました。
登場人物のバックグラウンド、その必要性と存在感、世代毎の象徴的表現や、ウィットに富んだセリフの数々(いいなあって思うセリフいっぱいありました。)視覚的高揚感の得られるキレイなシーンも多くて個人的には、ジュリーの森のシーンと、ジェイミーのスケボーのシーンが好きでした。それぞれ2回か3回くらいあったと思います。2人の心象を表してるようなとても良いシーンでした。

見終えて予告を見直してみましたが、むちゃくちゃおもろそうな予告だなと思いました。
視聴前、ジャケットはぼんやりと薄目で見てて、写ってるのは5.6人のウィメンかと思ってたら全然違った(๑´ㅂ`๑)20世紀をワイワイと生き抜いた5.6人の逞しいウィメンの物語なんかなと思ってたらこちらも全然違った(๑´ㅂ`๑)

(๑´ㅂ`๑)HAHAHA


自分の母親の事を思いだしながら15歳の頃の自分と重ねてみたりしつつも、ちょっと過剰で密接し過ぎてる気がするけど、けどジェイミーはきちんとそれを受け止める優しーい子で、それが愛らしいというか健気というか、ああ立派に成立してる親子愛なんだなあ〜としみじみしたりしました。なんたって母は強いです。聡明で柔軟性に長けてて芯が太くて。それになによりとても表情が豊かだなあと思いました。

あとジュリー役のエルファニングちゃんは、複雑なガーリーを演じさせたら抜群ですね。ぼくには理解出来ない感覚が沢山ありました。「だって先生は13歳の女の子じゃないもの。」的な、ヴァージンスーサイズ感が盛り沢山。ソフィアコッポラとは「The Beguiled」というクリントイーストウッド主演作品のリメイクでまた組むらしいのでそちらも楽しみ。

対するジェイミーも、あの頃ペニーレインと的な感じで、や、これはジュリーにも当てはまるかもしれないですね。共通項が音楽ではなくて、お母さん版あの頃ペニーレインとだ(๑´ㅂ`๑)
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