kazu1961

世界の涯てにのkazu1961のレビュー・感想・評価

世界の涯てに(1936年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-514 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ダグラス・サークの初期のメロドラマ。どのハリウッド時代のサークの作品よりも、メロドラマとしての様式美が全編に貫かれているメロドラマらしいメロドラマ。

🖋️ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に物語りは始まりますが、登場人物が英国人の設定にも拘らず、ドイツ映画ならでは、全員がドイツ語で話しているのが、かえって作品に重味をもたらしているのは皮肉です。

🖋️なんと言っても本作の見どころは、その様式美と、スウェーデン出身でドイツ映画の伝説的な女優ツァラー・レアンダーの魅力満載の作品であること。不実な男を愛したために、波瀾万丈な服役など流転の人生を歩む主人公グロリアを魅力たっぷりに演じています。肉感のあるフォルムとストーレートに心に響いてくる歌声は素晴らしいのひとこと。

🖋️人間ドラマとしての側面とメロドラマとしての側面の両方共が素晴らしい作品。このあたりはやはりサークの世界ですね。

😌Story:(参考: 映画. com)
恋人の大尉(ヴィリー・ビルゲル)の罪を引き受け、豪州へ流刑された歌姫グロリア(ツァラー・レアンダー)は大尉が総督副官となって豪州へ来ながら、救いの手ものべず、総督の令嬢と婚約したことを知り、絶望し、場未の酒場の歌姫となるが、農場開拓の青年(ヴィクトル・シュタール)に救われる。

🔸Database🔸
・邦題 :『世界の涯に』
・原題 :『Zu neuen Ufern』
・製作国 : ドイツ
・初公開 : 1936
・日本公開 : 劇場未公開
・上映時間 : 98分
・受賞 : ※※※
・監督 : ダグラス・サーク
・脚本 : クルト・ホイザー
・原作 : ロヴィス・J・ロレンツ
・撮影 : フランツ・ワイマール
・音楽 : ラルフ・ベナッキー
・出演 : ツァラー・レアンダー、ヴィリー・ビルゲル、ヴィクトル・シュタール

🔸Overview (映画. com)🔸
スウェーデンの大女優ツァラー・レアンダーのドイツ第一回作品。ダグラス・サーク監督の古風なメロドラマ。
kazu1961

kazu1961