みんなが憧れる先輩に思いを寄せるジへは、ある時母の日記と過去の手紙を読んで、自分の両親の初恋について知ることになります。
過去のラブ・ストーリー(母)と現代のラブストーリー(娘)が絶妙に絡み合って展開する、素敵な純愛映画でした。
母の恋愛は、いろんなしがらみに制限された、許されがたい恋。携帯も無いその時代、ほんの小さな偶然が奇跡のような運命にさえ感じられ、また時にはその偶然が絶望的な悲劇にも繋がってしまいます。二人が愛し合うだけでは結ばれることは難しかった時代の厳しさが、観ていて本当に胸に刺さります。
この映画のラストは、そんな時代に全力で想いあった二人の心が起こした奇跡なのではないかと、個人的には勝手に解釈しています。
娘の憧れるサンミン先輩のキザっぷりが鼻につく以外は、とっても素敵なラブ・ストーリーでした。
そして切なすぎる両親の恋模様を、自分の両親に当てはめて考えるのだけはやめた方がいいと思いました。