kazu1961

ぼくのエリ 200歳の少女のkazu1961のレビュー・感想・評価

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-191 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-535

🖋クロエ・グレース・モーリッツのファンでもあるので、リメイク作品、マット・リーヴスが監督、コディ・スミット=マクフィーとクロエ・グレース・モレッツが主演した『MORSE -モールス-』も鑑賞しましたが、やはりオリジンのこちらの世界観の方が好き。雪と氷、張り詰めた冷たさ、そんなスウェーデンが舞台だからこそ、この幻想的で情緒的な世界が想像できるんだと思います。

🖋孤独でいじめられっ子の12歳の少年オスカーとヴァンパイアという秘密を持つ少女エリが出逢い、友情、愛を深めていくそんな物語。。。特に愛とは何かを問いかけてくる作品で、観終わった後にも余韻が残る、切なくて、哀しくて、そして残酷なラブストーリー。2人が共に抱く感情は孤独と渇望。。。それが満たされるとき2人の関係は。。。

🖋とても異色のヴァンパイア物語。原作小説「モールス」の著者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが脚本も担い、トーマス・アルフレッドソンが監督。撮影時12歳の大きな瞳が印象的なエリを演じるリーナ・レアンデションの空気感は色気すら感じます。残酷描写も織り交ぜながらのストーリーですが、残るのは悲哀の感情。。。希望すら感じさせるラストはとてもすてきです。

🖋それにしても作品イメージに全くそぐわない邦題は何とかして欲しかったですね。。。

😨Story:(参考: Amazon)
いじめられっこで繊細な12歳の少年オスカー。友達が欲しいという孤独な少年の願いは、同じ12歳のエリが父親と共に隣の家に越してきた事で、とうとう叶えられそうだ。しかし青ざめた顔をした少女の外出は夜だけ。キャンディも食べられない。そしてエリが現れた頃と時を同じくして、街では不可解な失踪や殺人が次々と起きはじめる…。恐ろしい話が大好きで内向的なオスカーはエリがヴァンパイアだと気付く。1
2歳の体に永遠の命を閉じ込められたまま生きるエリは、常に旅をし続けなければならない。ふたりの幼い恋が終わるかに見えた時、オスカーに最大の悲劇が襲いかかる。エリは彼女が出来る唯一の方法で彼を守るため、戻ってくる…

🔸Database🔸
・邦題 :『ぼくのエリ 200歳の少女』
・原題 :『Let the Light One in』
・製作国 : スウェーデン
・初公開 : 2008
・日本公開 : 2010/07/10
・上映時間 : 115分
・受賞 : ※※※
・監督 : トーマス・アルフレッドソン
・脚本 : ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
・原作 : ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『MORSE -モールス-』
・撮影 : ホイテ・ヴァン・ホイテマ
・音楽 : ヨハン・セデルクヴィスト
・出演 : カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナル、ヘンリック・ダール、カーリン・ベリ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
永遠に年をとらないバンパイアの少女と、孤独な少年の交流を描いたヨン・アイビデ・リンドクビストのベストセラー小説「モールス」の映画化。内気で友達のいない12歳のオスカーは、隣の家に引っ越してきた不気味な少女エリに恋をする。しかしエリの正体は、人間の血を吸いながら町から町へと移り住み、200年間も生きながらえてきたバンパイアだった。2008年のトライベッカ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。
kazu1961

kazu1961