ずっと観たいと思っていて、やっと観た。
掴みは良かった。が、カントクの気持ちの流れに沿うように、どんどん彼女の素っ頓狂な言動や遣り取りに慣れてきて、中盤凄くダレて、なかなかの耐久戦。
肌に合わないな…と正直思ったし、観るには年取りすぎたかも。
10代の多感な時期なら全く感じるものが違ってただろう、ということがビシビシ伝わってくる そんな彼女の世界観。
ただ、ラストがとても美しかった!
どんなに良い映画でも、ラストが噛み合わなかったり、それは無いだろう、なことが起こりがちだけれど…
大好きな思い出の曲がエンディングだったこともあったのか、
自然と泣いていた。
感動してた訳でもなく、気持ちより先に身体の中から涙が溢れてきて、とてもびっくりした。
珍しい体験でした。
彼女の造形やパッと出る表情に、感情を動かされる何かがありました。
全力で、無邪気で、可愛かった。
ビジュアルやファッションがとてもアイコニックで、全部キュート。
美術は勿論突出していて、岩井俊二さんのビデオ回しはエモみたっぷりで良かった。
"カントク"も絵になっている人だった。
ラストが余りにも綺麗で、
全部吹っ飛んでしまった。