彦次郎

ワイルド・シティの彦次郎のレビュー・感想・評価

ワイルド・シティ(2015年製作の映画)
3.4
バー経営者マンと義弟のチュンが裏社会の賄賂用大金を持ち出した美女を守る香港アクション。ジャケットに”裏社会のマネー狂騒曲、怒涛のノンストップ・アクション!”ある通り悪側が金に固執し殺し屋集団を雇い襲い掛かってくるという現実だったらなかなか怖いお話です。
この殺し屋集団は金の繋がりでなく仲が良く仲間がマンたちとの闘いで惨死するとブチ切れて(理不尽な怒りではある)金抜きでリベンジしようとする連中です。仲間要素でもあるのかと思いたいですが。キチンとマンのバーに追い込みをかけてくるのもヤクザ的なノリやトラックの重みでチュンを圧殺(偶発的ではあったけど)しようとする残忍さがあるのでやはり悪党ポジションです。
主役側のマンは元警察官ということで腕っぷしが強い申し訳程度の理由になってますが堅物でチュンはタクシードライバーで軽薄という対比でそこに美女を加えてバランスをとっている仕様。ヒロインの美女は悪女ではないのですが 酔いつぶれて世話になったのに義理を欠き主役男2人と微妙な距離感という、なんとも言えない存在感でモヤモヤしました。マンの義母のほうがキャラのたったおばちゃんで大切な家族としてこちらにもっと焦点を当てても良かったのでは…。
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