数々の糞映画鑑賞が祟って、偏頭痛にやられておりました。バファリン、セデスハイ、ロキソニンの連続投与と般若心経で復活であります。プリンスです。
さて今回は、趣をガラッと変えての映画レビューです。
イルザっ！シベリア女収容所っ！悪魔のリンチ集団っ！！
今回のイルザ様、流れ流れて極寒のシベリアに登場であります。
1953年の第14収容所との事。
邦題には勢いで女収容所とありますが、囚人は全員男です。細かい事はいいんです。そして脱走や反乱を試みる囚人達に、今回もお約束。巨大トンカチ頭潰し、氷点下チキチキワカサギゲーム、チェーンソー腕相撲などの体罰オンパレード。ワシントン条約もなんのその、虎のサッシャちゃんも友情出演で囚人食いまくり。夜にはイルザ様のコサックパーティ。そんなアホな収容所に送られて来たスターリン反革分子のチャコーリン氏。この人を服従させようと、躍起になるイルザ様。そこにスターリン政権が倒れたとの一報が！14収容所、閉店であります。ガソリン撒いて火を放って、スタコラさっさとトンズラするイルザ様。さすが、慣れていらっしゃる。残された収容所はいつものパターン。敵も味方もカンケー無しの、激しい銃撃戦からの大爆破！！
いつもならここで終わりですが、今回は残念な事にまだまだ続く。
ドサクサに紛れて脱出したチャコーリン氏。イルザ様への復讐を誓った訳ですよ。
時は流れて1977年。カナダはモントリオールでひっそりと売春宿を営むイルザ様。シベリア時代のアホな手下もまだ健在！さすがの親分肌。部下の面倒見がいいんですね。きっと福利厚生も充実ですよ。しかし、そんなイルザ様の店に偶然ヒョッコリ現れるチャコーリン氏！20年越しの因縁の対決が始まる訳です。 そこにソ連現政権から送り込まれる数々の刺客との三つ巴で、これまた最終的には激しい銃撃戦と大爆破！！イルザ様直々のキンタマミキサーに掛けられる寸前で、またしても命拾いしたチャコーリン氏！！手強いっ！！
スノーモービルでスタコラ逃げるイルザ様、あえなく勝手に転倒大爆破！凍った湖の上で、足に大怪我を負って動けないイルザ様の哀愁漂う後ろ姿！あっ！遠くに綺麗な夕日が沈むよっ！！
詳しい事情は良くわかりませんが、なんだか凄いモノを観た気がするのは鎮痛剤の副作用でしょう。そしてこの作品を観終えるのに、6回寝落ちしたとゆう事をお伝えしてレビューを締めたいと思います。それでは失礼致します。

• #催眠映画

タランティーノ X ロドリゲス『グラインドハウスUSバージョン』のフェイク予告編『ナチ親衛隊の狼女』の元ネタで70年代セクスプロイテーション(エログロ)映画の代表作『イルザ女収容所』シリーズ第3弾。今回のイルザはシベリア強制収容所の女看守。タイトルの『女収容所』ってのは日本側が勝手に付けた邦題なだけで映画の中には女囚人なんて登場しない。『沈黙』シリーズでセガールが沈黙してないのと同じパターンのやつね。

収容されてるのはスターリン独裁政権時代の反革分子政治犯。高熱で働けない囚人は究極の荒療治で凍った池の中へ逆さ吊り、囚人同士のトラブルは「チェーンソー腕相撲」で決着をつけさせ負けたほうは手首をザックリ。イルザ様に口ごたえしようもんなら刑期延長、それでも逆らう輩は地面に掘ったトラの檻に放り込んでトラの餌に。もし倉田保昭大先生だったら虎に自分の腕を噛ませその一瞬の隙をついて反撃してたことでしょう(※『武闘拳 猛虎撃殺』参照)。


1953年スターリン逝去により収容所は閉鎖され証拠隠滅の為に囚人虐殺。そのどさくさに紛れて何とか脱出した男。時は流れて1977年モントリオールでイルザ様と宿命の再会をした男は復讐出来るのか。前半は収容所、後半はお屋敷でスパイアクションみたいになっていてこれまでとはテイストが異なるシリーズ第3弾でした。

ビデオを持ってましたが、子が生まれ、教育上よろしくないと思い、捨てたか売ったかしました。

記憶にあるのは、下手だな〜と思ったこと。演技とかカット割とか…だけどこんなふうに雑に撮った映画も大好きなんです。