馮美梅

アトリエの春、昼下がりの裸婦の馮美梅のレビュー・感想・評価

3.8
いろんな人が書いているけれど、確かにこのタイトルだけ見るとなんかエロいのか?と思って敬遠してしまう人いるだろうなぁ〜。でも実際は全然違う本当に純粋な物語なんですよね。

体が不自由になっていく彫刻家の旦那のために妻がある女性をモデルにスカウトする。

しかし彼女、ミンギョンの今のダンナ(戦死した旦那の同じ舞台だった男性)がとんでもないDV野郎で、ミンギョンの稼ぎを飲む、打つ買うと散財。

ヌードモデルの仕事も最初は抵抗を感じていたけれど、少しずつミンギョン、そしてジュングにも変化が。

しかし、どこまでもDV野郎は困ったやつで、ジュングに金を借りろと言い出したりする始末。

作品は着々と完成に近づいて行く。

そんな時、アトリエにDV野郎がやって来てめちゃくちゃに!

作りかけの作品もめちゃくちゃに。そして、ジュングの病気の進行も確実に早まっている中で、制作事業打ち込む。

そしてある日、ジュングのところへ行ったミンギョンは警察に呼ばれ川に行くとDV野郎が死んでいた。不安になったミンギョンがアトリエに行くとジュングがDV野郎を撃ったと思われる拳銃で自殺していた。

ミンギョンを通して人間の美しさは身体ではなく、その人が生きて来た顔にあるのだと、そしてその思いを妻に手紙を通じて伝えた。

最後、一度もアトリエに足を向けたことのなかった妻が、初めて行った時に見つけた手紙と、最後の作品を見るシーンは泣けて来た。

パク・ヨンウのあの目がいいなぁ。あと、奥さんのお出掛けの時に着ている韓服が良かった。
馮美梅

馮美梅