ローズマリー

パディントン 2のローズマリーのネタバレレビュー・内容・結末

パディントン 2(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

265本目。
なるほどだからロンドンに行くのが先延ばしになってたんだ。クマ夫婦とパディントンとの出会いもここで分かる。睨みながら鼻をつまんでクックの帽子を膨らませてるの意外すぎて笑 楽しい監獄が好きすぎる。後はパディントンにまさかのこんな危なっかしい迫力あるシーンが出てくるとは。そしてやっぱりヘンリーのキャラが輝いてて笑 危ない状況なのに心を開けば足も開く〜♪で落ち着いてんじゃないよ笑笑




その昔。イギリスのある探検家・モンゴメリーが「暗黒の地ペルー」へ探検に行った。当時のイギリス人にとってはペルーは未開の土地に近いものだった。モンゴメリーはあるクマ夫婦と親交を深め彼らに「パストゥーゾ」「ルーシー」という名をつけた。それ以来クマ夫婦にとってはイギリスは憧れの土地になる。クマ夫婦が育てた小さなクマ・パディントンは育ての親の憧れの土地イギリスのロンドンへ行くことになった。パディントンはロンドンへ行き親切な家族・ブラウン一家に迎え入れられた(映画『パディントン』参照)。
〔クマの暦(こよみ)で数年前…〕
パストゥーゾとルーシーのクマ夫妻は子どもがいなかった。夫妻は探検家・モンゴメリーに聞いたイギリス・ロンドンという土地に憧れており住み慣れたペルーを発ってイギリスへ渡ろうと考えていた。ところが大雨によって濁流に流されている子どものクマ・パディントンを見つけ2人は助ける。助けたルーシーはロンドン行きよりもこの土地に残ってパディントンを育てる方を優先した。
〔現在2017年〕
ブラウン一家に迎え入れられたパディントンはイギリス・ロンドンのウィンザー・ガーデンで暮らしていた。ご近所の人ともすっかり打ち解けパディントンは快適な生活を送っている。ブラウン家の父・ヘンリーは生真面目な男で相変わらずリスク管理の仕事をしている。最近では中年の危機を嘆いている。母・メリーは心優しい女性で冒険小説の挿絵作家をしていた。この夏ずっと冒険物語の挿絵を描いていた衝動でただいま「フランスに冒険したい」と思っている。ドーバー海峡を泳いで往復したいため現在は泳ぎの猛特訓中だった。長女のジュディは10代後半の少女。付き合っていたトニーに振られたばかりのジュディは尼さんになるという衝動を克服し現在では女子だけの学校新聞を作るのに精を出していた。中学校へあがった長男・ジョナサンは宇宙飛行士になる夢からSLへ移行していた。SLオタクになったジョナサンだが学校ではひた隠しにしている。赤い帽子に青いダッフルコートのクマ・パディントンの作るマーマレードはどこへいっても大好評だった。ごみ収集車に乗るバーンズや近所の紳士・ジャフリ先生とも挨拶を交わす仲。近所の野良犬・ウルフィーという友だちもできてパディントンは楽しい生活を送っていた。パディントンの存在にあまりいい顔をしないのはカリーさんというご老人とお向かいの元俳優フェニックス・ブキャナン。カリーさんはこの町の平穏を守るために警官でもないのだが制服を着て近所の平和のために活動していた。パディントンが嫌いなわけではなくクマという異質な存在が町にあるのを嫌っている。ブキャナンは元俳優だが現在はハーレイ・グルメのドッグフードのCMくらいしか仕事がない。要は落ち目の俳優なわけ。別にこれという理由はないがパディントンが幸福そうな顔をして暮らしているのが気に入らない。
パディントンの故郷・ペルーの老クマホームにいるルーシーおばさんが100歳の誕生日を迎えることになった。パディントンはお世話になったルーシーおばさんになにかいいプレゼントをしたいと考える。その矢先パディントンは骨董品屋を経営するサミュエル・グルーバーというご老人からいいものを見せてもらった。それは飛び出す絵本だがロンドンの街をモチーフに作られたもの。絵本は遊園地の主催者マダム・コズロヴァのものでマダムがこの町にいるあいだに売りたいと思っているのだそう。絵本を見た瞬間からパディントンは「これこそがプレゼントにふさわしい」と思う。絵本の世界でルーシーおばさんとロンドン名所観光する自分を思い描いたパディントンは絵本を買うために働こうと考える。最初パディントンはジュゼッペさんのヘアサロンの店内掃除をして働いた。ところがジュゼッペさんが留守の時に客が来てしまう。客は「早くしてくれ」とせかすと椅子に座って居眠りを始めた。パディントンがバリカン片手にあせっているとコードが絡まって客の後頭部を刈ってしまう。マーマレードではりつけてみるがやはり客のジェラルドに露見しパディントンはクビになる。(ジェラルド氏は、のちに出てくる)その後家の外の窓拭きの仕事を始めたパディントンは自分に向いていることに気付いた。洗剤をつけたあとは自分の身体の毛でガラスをこすればいいから。仕事は順調に進みお金も貯まり始めた。
休みの日ブラウン一家とともに遊園地へ行ったパディントンは落ち目の俳優ブキャナンと会う。ブキャナンは飛び出す絵本のことを聞くとえらく興味を示した。どこの店に置いてあるかパディントンに質問する。グルーバーさんの店に取り置きしているとパディントンが話すとブキャナンは考え込んだ。窓拭きの仕事を着実にこなしたパディントンはお金を貯めた。あともう少しで本を買えるという夜グルーバーさんの骨董品屋に泥棒が入っているのをパディントンは目撃する。泥棒は飛び出す絵本を盗んで逃げた。パディントンは泥棒を追いかけるが逃げられてしまう。犯行現場を調べた鑑識はパディントンの痕跡が残っているのを見つけて犯人がパディントンと決めつける。犯人はお向かいのブキャナン。実はこの飛び出す絵本にはパディントンの知らない秘密があった。本の名所をめぐり絵本をヒントにアルファベットを集めて回ると初代の移動遊園地のオーナーのお宝が手に入るのだ。移動遊園地の手品師をしていた祖父からそれを聞いていたブキャナンは絵本を盗んでパディントンのせいにしようと考える。
あれよあれよという間に逮捕され裁判にかけられたパディントンは裁判長を見てピンチだと思った。裁判長はヘアサロンでパディントンが後頭部を刈ってしまったあの男性・ジェラルド氏だったからだ。骨董店主のグルーバーは証言台でパディントンの味方をしてくれた。しかしお向かいのブキャナンが目撃者として証言台に立ちパディントンに不利な証言をしたためにパディントンは有罪になる。パディントンは重窃盗罪で10年の刑が言い渡され刑務所に入れられた。パディントンは盗みなどしないとブラウン一家の誰もが信じていた。パディントンから聞いた真犯人の姿を描き長女のジュディが新聞部で印刷する。一家はそれを町のあちこちに貼ったが目撃者は見つからない。一家は別の角度から事件を捉えなおそうと考える。同じ頃。刑務所に入れられたパディントンは他の囚人と一緒の生活を始める。パディントンは洗濯係を命ぜられるが白い(厳密には白と黒のシマシマ)囚人服と一緒に赤いソックスを洗濯してしまい赤が色移りしてピンク色の囚人服になってしまう。刑務所の食事をたべたパディントンはそのまずさを指摘した。それは囚人の誰もが思っていながら調理人のナックルズ(囚人でもある)が怖くて言い出せずにいたこと。囚人たちはパディントンにナックルズにそれが指摘できればピンク色の囚人服にしたことを咎めないと言う。ナックルズは囚人の中でも特に体格のいいいかつい男でパディントンはナックルズに料理のことを指摘した際に自分の持つマーマレードサンドを食べさせた。ナックルズはマーマレードサンドのおいしさに瞠目しパディントンを気に入る。「守ってやる代わりにマーマレードを作れ」と言われたパディントンは一緒に作ろうとナックルズに言う。自分の作る料理がまずいことをナックルズは自覚していた。パディントンはナックルズに作り方を教えながらマーマレードを作る。
その日囚人たちに振る舞われたマーマレードサンドは大好評だった。作った料理が褒められてナックルズも嬉しく思う。囚人たちはレシピを出し合い刑務所の食生活の改善を図った。看守にも好評でパディントンは刑務所の仲間たちと打ち解ける。ブラウン一家は骨董品屋のグルーバーから貴重な手がかりを得た。店にはもっと高価な宝石などが納められていたにも関わらずなぜか犯人は絵本「だけ」を取っていったのだ。それはつまり絵本に何か秘密が隠されているからではと考えたブラウン一家は絵本を売りに出しているマダム・コズロヴァに話を聞きに行った。ブラウン一家はマダムの曽祖母が絵本に宝の手がかりを残したと聞く。
パディントンが刑務所に入って1か月目の面会日。ブラウン一家は全員でパディントンを訪問し捜査状況を教える。パディントンはブラウンたちが自分の無罪を晴らすために動いていることを知り感謝した。パディントンは仲良くなった囚人たちを紹介するがブラウン一家は囚人たちのいかつい姿を見てたじろぐ。ジュディの持つ犯人の似顔絵を見た囚人が「ギャングというより仮装パーティーだ」と発言したのを聞いて母・メリーは犯人が仮装していた可能性に思い至る。その後お向かいのブキャナン宅へ聞き込みに行ったメリーは似顔絵のことについて「あの青い目の男」とブキャナンが洩らしたのを聞いてブキャナン自身がほかならぬ犯人だと確信した。似顔絵はモノクロだったのにカラーで答えたからだ。メリーがそれを言っても夫のヘンリーは信じない。祖母は信じて捕まえるための作戦を練る。ジュディとジョナサンは取材と称してブキャナンの所属事務所に聞き込みに行った。事務所の女性社長・ファンショーの声を録音しその声を使ってブキャナン宅に電話をかけ仕事で留守にさせる。その間に母・メリーが宅配便の荷物にまぎれ家に侵入した。メリーがブキャナン宅に入り込んでいるのを見て夫のヘンリーが駆け付ける。2人は屋根裏部屋にブキャナンの変装道具を見つけた。忘れ物に気づいて戻ってきたブキャナンと鉢合わせした夫婦はブキャナンに警戒される。
次の面会日。ブラウン一家は警察に訴えに行っていたためパディントンの面会に行きそびれた。パディントンは囚人仲間から「いずれ忘れられるぞ」と言われていたため面会日にブラウン家の誰も来なかったことに傷つく。囚人仲間が脱走する計画に乗ったパディントンは一緒に脱獄した。パディントンはナックルズ、スプーン、フィブスの3人とともに逃げるが3人が外国へ高跳びすると聞いて落胆する。3人は「パディントンの無罪を晴らすために脱獄する」と言っていたのにいざ脱獄すると「外国でみんなで暮らそう」と言い分が変わったからだ。(3人は悪意で発言しているわけではない。ただの脱獄だとパディントンが話に乗ってこないと知っていたから嘘をついていた)パディントンは別行動を取る。公衆電話でブラウン一家に別れの電話をかけたパディントンはその電話に折り返し電話があったので驚いた。ブラウン一家が「犯人が分かった。ブキャナンよ」と話しパディントンは飛び出す絵本の表紙、移動遊園地がお宝の場所だと気付く。その日の夜移動遊園地がパディントン駅から次の目的地に向けて出発と気づいたパディントンとブラウン一家はそこで合流する約束をした。一足先にパディントン駅に着いたパディントンは列車に乗り込むブキャナンを見つけ列車に入る。ブラウン一家はその列車に乗り損ねたが並んで停車しているSL列車を見つけSLオタクのジョナサンが運転を始めた。その列車には裁判長のジェラルドも乗っている。パディントンはりんごアメを使って車両を外から移動しブキャナンの乗る車両へ移動する。ブキャナンは移動遊園地のメリーゴーランドの置物にアルファベットを入力しお宝を開けることに成功した。ところがその直後パディントンが証拠の絵本を持ち去ろうとしているのを見つけはずみでブキャナンは宝の蓋を閉じてしまう。見つかったパディントンはブキャナンに追われた。それを並走する客車から裁判長のジェラルドが目撃する。並走する列車から乗り移ったメリーやヘンリーはブキャナンから証拠の本を取り上げた。しかしパディントンの乗る客車がブキャナンによって切り離され川に転落。ジュディが川に潜って助けに行くがジュディとパディントンの力だけでは扉を開けられない。パディントンが力尽きようとした時意外な助けがやってきた。高跳びするために上空をプロペラ機で飛んでいた3人の囚人が事の次第を知って助けに現れた。パディントンは脱出に成功し助かる。みんなの協力がありブキャナンは逮捕された。3人の囚人もパディントンを助けたために脱走が見つかり再び投獄される。
パディントンは3日間熱を出して寝込んでいた。目覚めた時はルーシーおばさんの誕生日の当日。あの飛び出す絵本は証拠品として警察に提出しており戻ってくるまで時間がかかる。記念すべき100歳の誕生日に何も用意できなかったと嘆くパディントンにブラウン一家と近所の人たちはサプライズを用意していた。空軍のツテなどを使いルーシーおばさんをロンドンに招待していたのだ。パディントンの夢はルーシーおばさんにロンドンを見せること。その夢が叶いルーシーおばさんとパディントンは再会を喜んだ。
(エンドロール)スクラップブック形式で紹介。
後日ナックルズ、スプーン、フィブスの3人は出所が決まる。出所後3人はサンドイッチ屋を開き店は大繁盛。母・メリーは「ドーバー海峡を泳いで渡ってフランスへ」の冒険を実現させるがパスポートがなかったためにそのままUターン。娘のジュディは新聞作りの功績を買われて表彰される。息子のジョナサンはSLオタクがばれてしまうが学校中をSLブームが駆け抜けることに。父のヘンリーはブキャナンという顧客を失ったものの昇進。ブキャナンは10年の刑が言い渡された。しかし刑務所に入ったブキャナンは囚人たちにミュージカルを流行らせることに成功。半年後刑務所内でブキャナンと囚人たちは一大ミュージカルを披露。
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