ペコリンゴ

ある母の復讐のペコリンゴのレビュー・感想・評価

ある母の復讐(2012年製作の映画)
3.2
記録。
「この出来事が全てウソならいいのに」

実際に起こった事件が元ネタらしいリベンジサスペンス。といっても実話なのは恐らく幼い少女が被った暴行被害だけかな?

映画の開始早々に激し目の乱闘を繰り広げる男女。容赦なくシバいてくる男に対し負けじと注射器(?)で男の脚をぶっ刺す女。いったい2人の間に何があったのか…。

女は性的な暴行を受けた女児の母親で男はレイプ犯。実は冒頭の乱闘は物語の正しい時間の流れでいうと終盤に位置するもの。時系列を前後バラバラに切り貼りする編集によって無駄に複雑に見えるが、要するにこういうこと↓。

女児が変態にレイプされる。
母親は警察に掛け合う。
別居中の夫にも助けを乞う。
警察も夫も当てにならない。
母親は自ら復讐をカマす決意をする。

…はい、そうですね。
皆さんお待ちかねの韓国映画名物、無能警察の登場ですよ。しかも無能さを象徴するマ刑事を演じるのは皆んな大好きマブリーです。

聴取中にも関わらず、人の話ろくに聞かずに電話出まくったりともう母親のことなんか蔑ろなんですよね。挙句の果てに事件がフラッシュバックして震えてる娘に対しての聞き取り内容が…

なぜついて行ったんだ?
脱がされた順番は?
どこを触られたのかな?
触られて気持ちよかった?

と、このように一部抜粋すると超変態っぽいデリカシーゼロのマブリー。どうやら借金持ちらしく賄賂貰ったり何かとゲスくてこのマブリーは全然可愛くない。ちなみにスマホの待ち受けは自慢の上腕二頭筋。ごめん、やっぱ可愛い(笑)

時系列の前後が全然効果的に見えないことや同じシーンを何度も繰り返すなど70分台という短尺の割に間延び感はあるものの、最終的にエゲツない復讐を見せる母親は見ものだったりします。

ちなみにマブリー加点0.5です。