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フッド:ザ・ビギニングのabeeのレビュー・感想・評価

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)
3.4
【時代と共に改編されるヒーロー像】

映画史において何度も映像化されてきた古き良きヒーロー、ロビン・フッド。
その姿とキャラクターは時代と共に変貌を遂げてきました。

本作はまさに流行りのヒーロー像が投影されていました。
衣装はファッショナブルにレザーのフーディ、ヒーローの成り立ちはダークです。
恵まれた環境に生まれ、一度地に落ちたヒーローは民衆のために立ち上がる。
近年の「MARVEL」映画的なヒーロー像の影響が見えると同時に世界観は「バットマン」的なダークさがあります。

色々惜しい作品だったように思います。
わたしとしては、やはり衣装や美術面がロビン・フッドっぽくないことが終始違和感でした。時代設定が曖昧にみえて、歴史物でもないし、ヒーロー映画でもない。

一番最近でいえばリドリー・スコット版はダークな印象でした。
しかし、本作とは全く違う印象ですよね。まぁ、そもそもラッセル・クロウとタロン・エガートンでは歳も違えばルックスも真逆を行ってますからね。
スコット版は歴史戦争物として観ればかなり見応えがありました。

今作はどちらかといえばダークファンタジー。
作品の方向性としては結構面白いので、人によってはお好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ということで、やっぱり「ロビン・フッド」はケヴィン・コスナーだなと思った次第で。
続編作れそうな作品でしたけどね。「ビギニング」だしね。
実は今作の製作陣にはレオさまが名を連ねていたそうですよ。
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