『ピーテルFM』とはサンクトペテルブルクにあるラジオ局。そこでDJをやっているマーシャはある日携帯を落としてしまい、その携帯を建築家であるマクシムが拾う。2人は電話で直接会おうと話すのだがお互い時間を守らず、すれ違いが続いてしまう。彼らは会うことができるのだろうか。

ロシア映画についての授業で鑑賞。日本字幕がないくらい超マイナー映画（ロシアではけっこうメジャーらしい）で英語字幕で観た。
なかなか面白かった。サンクトペテルブルクの街並みを背景にマーシャのラジオ放送から始まり、2人のすれ違いを疾走感溢れる音楽とカメラワークが演出していた。重〜い映画が多いロシア映画では稀有。サンクトペテルブルクのスラム街の要素もありながら美しい街並みが印象的。結末もエンディングも一味違ってオシャレ。

授業で鑑賞。マクシムのお人好しぶりが好き。マーシャの彼氏はお金持ちだけど、自分好みの化粧をさせようとする束縛男。「知らない人とヤッてみないか？」と誘う変態おじさんも登場。登場人物の個性が強い映画だった。

露題　Питер FM
英題　Piter FM
2006年公開（ロシアにて）

「Piter」はロシア第二の都市サンクト・ペテルブルグの愛称。
ペテルブルグを舞台にした別れと出会いの映画です。

残念ながら日本語訳はされていないのですが、
ロシアで人気があり、わりとメジャーな映画です。

ペテルブルグの町並みが綺麗。歴史のある街なので、昔も撮影当時も今もほぼ変わりません。
そしてペテルブルグのもうひとつの文化、屋根！
屋根に近い窓に座ったり、たそがれたり、屋上でパーティーをしたり、それがリアルに出ていてすごく良いです！


以下、ストーリーです。

結婚を控えたヒロインは、ラジオ局で働いていて自由奔放な性格。フィアンセは格好良いけど、決められたレールをしっかり歩くタイプの真面目人間。幼馴染だからなんとなく結婚まで来たけど、本当にこれでいいのかと悩むヒロイン。

もう一人の主人公、建築家の青年。彼女に振られてドイツに転職することに決めたが、まだ彼女に未練があり、自分はペテルブルグが好きで、移住を悩んでいます。

ヒロインが携帯電話を落として建築家が拾い、それを返そうと待ち合わせを約束するが、お互い顔をしらないのですれ違いばかりで返せず、そうしていくうちに電話でお互いの悩みを相談し、少しずつ惹かれ合っていきます。

最後の一瞬、あっ・・・！となります。すごく良い最後です！