公開時期を見逃してたが、ちょっと遅れて近くのシネコンに来てくれたので迷わず鑑賞
同じような題材で、イーサン・ホークのドローンオブウォーを先に鑑賞してたので、多少、既視感があったが、作品的にはこちらの方が見応えがあった
ドローンオブウォーは個人に焦点を絞った内容だったが、こちらはちょっとした群像劇というか、1つの作戦に関わる色々な部署、立場の人々を追った物語
対テロリストについては、もう卵が先か鶏が先かの話的な側面があり、白か黒で判断がつく程、単純明快な話ではなく、この作品のテロリストと対峙する軍部の判断も、良いのか悪いのか当然人によって大きく分かれる
倫理観を問われる判断だから、決断を下すまで責任のたらい回しが描かれるくだりは
滑稽でもあるが、いざその立場になった時自分なら・・・と、否が応でも考えさせられる
更にドローンを使用した攻撃は、昔の戦争に比べ、現場で見る事がなかった上層部のお偉方もリアルタイムで観る為、本作のように誰が判断し、責任を負うのか、そういう過程をもっと複雑にするだろう
しかし、今も昔も、一番の被害者は無関係な人々と、末端の軍人、つまり最終判断を下す上層部ではなく、現場でトリガーを引く人間
それぞれ心に背負う傷は一生、拭えるものじゃないだろう