ゼロ

君の名は。のゼロのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.0
私/俺たち入れ替わってる!?

日本の歴代興行収入では1位の『千と千尋の神隠し』に続いて2位と、歴史に残る作品となっています。監督は、『言の葉の庭』も手掛けた新海誠監督。キャラクターデザインは田中将賀さん、音楽はRADWIMPSさん、企画・プロデュースは川村元気さんとなっています。この作品は新海誠監督だけの実力ではなく、プロデュースをした川村元気さんや音楽を担当したRADWIMPSさんなどメンバーに恵まれたのは大きいかと思います。

物語は、東京の四ツ谷に暮らす男子高校生・立花瀧と岐阜県飛騨地方の山奥にある糸守町に住む女子高生・宮水三葉。二人は夢の中で入れ替わる不思議な現象に遭遇しているのだった。

二人の出会いが偶然的なものではあるのですが、物語が進むにつれてお互いのことを理解し、好きになっていく。時間軸が違う時間を過ごしていく苦難を乗り越え、二人は運命的な再会をすることになります。青春物語としてはキャッチーです。出会い、別れ、運命というのは少年少女が好む、ボーイミーツガールです。

映像としては、新海誠監督作品の中でもトップクラスの描写。現実よりも風景や景色を綺麗に描く監督ではありましたが、今回はRADWIMPSさんの音楽の力も借りて、美しいものに仕上がっています。主題歌が4曲もあり、曲とともにシーンを思い浮かべることができるくらい重要な役割をしています。ただ描写が綺麗なのではなく、記憶にも美しく残すことができています。

子供も大人でも理解しやすい物語となっており、他人に薦めやすい作品となっていました。ここで新海誠監督が終わるのではなく、新たなる作品に挑戦していただき、私たちに夢を見させて欲しいなと思います。
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