ペコリンゴ

処刑女のペコリンゴのレビュー・感想・評価

処刑女(2014年製作の映画)
2.7
記録。
物言わぬ処刑人。

原題『Blood Widow』…。何にとは言わないけど似てる。似てるけどもちろん全くの無関係。ていうか”処刑女”って(笑)

いわゆるスラッシャー系の映画。でもポスターに書かれてる、あたかも同門の名だたる先輩方が送り出した刺客であるかのような紹介の仕方は真っ赤なウソ。そもそもアイツらが刺客を送り出すようなタマかよと。息を吐くように嘘をつく日本の配給会社には何らかの罰が必要だと思う今日この頃。

書くほどの内容も無い映画なんだけど、本作のヒロインは最初からずっと哀れ。彼氏と引っ越してきた初日に彼氏が勝手に友人を呼んでパーティを開いちゃう。酒を浴びせられるわ、寝室で見ず知らずのカップルがまぐわってるわもう最悪や。その上殺人鬼まで…。

とまぁそんな感じで周囲の登場人物の大半がしょうもないので、処刑女に殺られるとこはまぁまぁスカッとする気がしないでもない。でも基本的には特に手放しで褒めたいところは無い。強いて言えば処刑女のビジュアルが割とスタイリッシュで格好いいところか。殺人鬼にスタイリッシュさなんぞ求めてないんですけどね。

照明のせいか、明暗のバランスが非常に悪く、何がなんだか良くわからないシーン多数なのはかなり気になる。この手の作品にとって恐れ慄く表情ってのは重要だと思うんだけど、影で殆ど見えないのは明らかにダメな点。

まぁポンコツスラッシャー映画で間違いありませんよ。