三郎丸

海よりもまだ深くの三郎丸のレビュー・感想・評価

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)
4.1
【合わないパズルのピース】

ギャンブル狂いで、妻にも見切り品として切り捨てられた男(阿部寛)を中心としたお話

この作品に限らず、
【家族や人生を切り取った映画】
というのは、作品の流れの中に何を見るかで様々な捉え方、評価が別れるかと思います。
人生というのは紆余曲折色々あって、なかなか上手くいかないもの。
それでも生きていく…

樹木希林
普通に見えて全然普通じゃない。
本作品でも、金言を沢山紡ぎだす。
【人生なんて簡単よ】
と言いきってしまう!もう、
【人間の達人】
のよう。
いつもこの方の役柄を違和感なく見れるのは、
【その人の人生の下地あってのもの】
でしょうから、名セリフにいちいち背筋がしゃんとします。

阿部寛
昔、笑っていいとも!のワンコーナーで颯爽とスーツ着て出てきて、キャーキャー言われて、いつも言葉少なな印象の人だったのに、時流れいつの間にか汚れ役が出来る素晴らしい俳優に…


家族で幸せになりたかったが、なれなかった…
本当は売れっ子小説家になりたかったが、なれなかった…
どういう形であれ、大事なのは
【今自分が幸せなのかどうか?】
作中の家族の描写と人生の教訓というものが互いに支え合って、本当に良い作品です。

息子に、セコい靴の買い方(店の階段で意図的にキズモノにする…)だろうが
【父親から買い与えて貰った思い出含め】
息子にとっては財産なのであって、高価な品物かどうか?が大事なのではない。
大事そうに靴を抱えていたことがすべて。

残念なヤツ=はい、終わり!
ではなく、人が生きている限り道は続く。
その時は失敗だと思っても、何が正解か本当のところはわからないのでは?
しかし…!!政府の一連の新型コロナの対応は不正解です。
(アベのマスク着用してる人、今まで一度たりとも、チラ見すら見たことないし、海外【旅行者】ジャンジャン帰ってきてますよー!)
三郎丸

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