第二次世界大戦フランス北部のダンケルクを舞台に、ドイツ軍に追い詰められた40万人もの英仏連合軍を860隻の船舶が救出する話。
実際にあった救出作戦らしいのですが、恥ずかしながらこの映画を観るまで存じ上げませんでした。
浜辺に取り残された兵士を船で救出する。作戦自体は至ってシンプルで映画にするには少々退屈かとも思える出来事なのですが、やはりノーラン監督。陸海空からのそれぞれの視点を異なる時間軸で交互に描き切っていて、飽きさせない。
2時間弱のほとんどが、ドイツ軍からの激しい妨害の中、ようやく海に出れたと思いきや、また戻される。この繰り返しなのに、全くダレることがない。それどころか手に汗握る展開の連続に息苦しさを感じるほどでした。
派手な人間ドラマやゴア描写がなくても戦争のリアリティは十分に伝わるんだということがよく分かりました。
