真っ黒こげ太郎

ネバー・サレンダー 肉弾烈戦の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

3.8
元海兵隊員!!!
  VS
傭兵集団!!!



警備会社に就職した、元海兵隊員のジェイク・カーター。

早速与えられた任務は、とある大手軍需企業を内部告発しようとしている女性オリヴィアを護衛し、依頼主の司法省へ届けるというもの。

山道を走る護衛チームだったが、口封じの為に軍需企業が送り込んだ傭兵集団の襲撃を受ける!!!
護衛チームが次々と倒れ、生き残ったジェイクはオリヴィアを守る為に、傭兵集団に戦いを挑む!!!



マッチョ海兵隊員の壮絶バトルを描いた、プロレス団体「WWE」制作のドンパチアクション第四弾!!!


               ネバー・サレンダー!


                    肉
                    ☆
                    肉
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                    弾
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         肉  弾  烈  戦  ! ! ! !

監督は「ルール 無法都市」「デイライツ・エンド」「ミッション・ブレイブ 欧州警察特殊部隊」のウィリアム・カウフマンさん。

シリーズ四作目は、標的にされた護衛対象の女性を守る為に傭兵と死闘を繰り広げるボディーガード物。

三作目以降は置いてなかったな…と思っていたが実はちょっと目立たない所に普通にあった(ちゃんと見ろ)ので、レンタル。
まぁ、五、六作目はちゃんと置いてなかったのを確認したので、ネットレンタル頼みになりそうだ。

お話は上記のマンマ。
「重要参考人を守る為に主人公が傭兵隊とドンパチ!」という、相変わらずのシンプルストーリーでよろしい。w
一応主演の人が前作と同じ名前で出てるけど、話の繋がりはないっぽい。


前回は田舎町と廃船の中という、あからさまに予算削減を垣間見える感じだったが、今回は山の中の山道と別荘と山の中の小さな警察という、更に輪をかけて低予算な舞台設定になりました。w
クライマックスの舞台も思いっきり山の中で、前作にも増して予算の無さが露呈しまくっています。
これ以上削減しようがないぐらい低予算になってしもうたが、ここまでくると最終作までにはどれ程予算が減っているのやら。

お話も相変わらずな大味っぷりではあるが、今回は守る筈のヒロインが前半で足を引っ張りまくっており、後半まで主人公の事を信用しないので正直モヤモヤしました。
中盤で警官の死人が沢山出た際に主人公がヒロインに「君のせいじゃない」と言ってましたが、どう見てもヒロインのせいです。w
(最後は主人公と一緒に戦ってくれましたが。)


正直、作品自体はかなりしょぼいし、お話もアレな所が多いけど、相変わらず銃撃、爆破、格闘、カーチェイスと言った見せ場はちゃんと抑えてるし、最初の5分以降はずっとアクションメインで押す展開になるので飽きずに楽しめる。

監督がガンアクションに定評のある人なので、メインとなるのは当然銃撃戦で恐らく本編の7~8割近くが銃撃戦で構成されている。流石。w
ガンアクション演出はリアル路線だが、弾着は派手で薬莢も出まくっており、しっかり見応えがあるのは流石ウィリアム・カウフマン監督だけある。

無論肉弾戦もカーチェイスもしっかり展開され、特に別荘でのそこら辺の家具や備品をぶつけまくる殴り合いや、女兵士とのキレのあるナイフバトルは良かったですね。
多少ガチャガチャ演出はありますが、それでもアクションの演出の邪魔に張る程ではないので許容範囲内。


惜しむらくは、クライマックスのタイマンバトルがやや普通だった事と予算の関係で前作のラストシーン程の大爆破が無かったことか。
無論火薬の爆破自体は沢山あるのだが、部屋の中だったり弾着メインだったりと、どれも規模が小さめなのが残念。
肉弾戦では主演陣はしっかり動けてるし、最後の敵を関節技で決めるのは良かったけど、肉弾戦はそこまで目新しい動きが無かったのは少々物足りなかったかな。



今回も激安Vシネマ系アクション映画となってしまっているが、それでもしっかりアクション映画としての必要最低限な見どころはしっかり押さえてあるので、今回もそれなりに楽しめました。

毎度の如く期待は禁物ではありますが、低予算系のアクション映画の中では楽しめる部類だから、興味がある人は暇つぶしがてらにでも見てくださいな。



因みに特典映像にアクションシーン等のメイキング映像があって、これが本編よりも面白くて勉強になるのでオススメです。