三郎丸

次は、心臓を狙う。の三郎丸のレビュー・感想・評価

次は、心臓を狙う。(2014年製作の映画)
2.6
1970年代後半にフランスで起きた連続殺人事件を元にした映画です。

主人公の連続殺人犯にギョーム・カネ(顔面系統はリオネル・メッシや若い頃のミシェル・プラティニ)

ストーリーは、
バイクに乗っていた若い女性が1台の車に執拗に追われ、ひき逃げされる。その犯人は、町の治安を守る憲兵隊の男主人公フランク。
物静か(要はクソつまらんヤツ)だが心の内に強い凶暴性を秘めたフランクは、事件の捜査に参加する一方で、女性をターゲットに次々と凶行を繰り返していく…

【おフランス情報】
フランスは警察官と憲兵隊と存在しますが、所属省庁が違うようです。
警察だけ見ても3機関と複雑化しており、役割分担もなんだか曖昧…
ただし、警察も憲兵も基本的な職務は同じような事やってるみたいですね。
警察と憲兵で反目しあっていることを国が問題視し、統合する話もあったようですが、省庁違うから統合なんかまず無理…
まとまりねー国!

話は戻り、主人公は内向的で神経質。
自分をゲイだと理解しているが、そんな自分を許せず、そこから歪んだ感情を爆発!逆恨みで女性を殺すようになった感じ?ですかね…まあ、異常者に間違いはないです。

普段ネクラ顔の陰気丸出し主人公が、獲物を見つけるとパッとスイッチが入ったり、ふとした弾みで暴力性が発露する辺りはコワカッたです。
トイレの順番が待てず部屋の隅でいきなり用足したり、自分が犯人なのにたるんでる同僚をボコボコにしたりと…「えらい急に目茶苦茶やるよね!」
と、突っ込みたくなります。

オススメポイントは、
主人公が連続殺人犯である自分の似顔絵が配布され聞き込みするのですが、
【まあまあ似てる】
ため主人公の顔が思わずひきつるという…住民の、
「あれ!?オメーじゃねーの?」
みたいな一連の流れがコントみたいで面白かったので、もうちょっと聞き込みして欲しかったです。
三郎丸

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