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死霊館 エンフィールド事件のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

4.5
『最新にして、最高。』

何年か前、音楽ライターの佐伯明氏が、あるアーティストの最新アルバムを聞いてこう評しました。
「最新にして、最高」
これは本人達にとっても、またファンにとっても最高の、レビューにおける一言なのではないでしょうか。

いやぁ、感動しました!
決して誇張した表現などではなく、本当に…
この作品、ジェームズ·ワンの監督としての高みをまじまじと感じさせる、現代における大傑作ホラーだと思います!

“あの映画”で有名なアミティビルを前菜に据えるという、なんとも贅沢なオープニング。ここだけで、下手なホラーの終盤よりもよっぽど満足感が得られますよ(笑)そして、そこからの前半戦は、舞台をロンドンに移し徹底的に“家”での現象を描きます。その演出が本当に素晴らしい゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

これまでの様々なホラーを咀嚼し、それをさらに洗練して魅せるかの様な演出の数々。しかもそれは“この場面が一番怖かった”で終わらせる事無く、これでもかこれでもかと押し寄せる波の如く!それはホラーファンとして、この現代に生き、この作品に出会う事が出来て本当に良かったと思わされるレベルだと思います( ゚∀゚)ノ

夫婦登場からの後半戦は、ドラマに重点が置かれる為、圧倒的に怖がらせてもらった前半に比べるとやや恐怖ゲージは下がるものの、映画における起承転結できっちり終幕へ向かわせる展開がとっても素晴らしく、継続して目が離せません。

クライマックスだけで観れば、『ポルターガイスト』旧作の最後の逆襲とも言えるラストの“煽り”には敵わないものの、いよいよ姿を現した“アレ”との対峙で、家族、さらには夫婦の絆が試される流れには鳥肌!終いはあっさり風味であるものの、その後の「好きにならずにいられない」のリプライズにはやられた!いやぁ、なんて素敵な夫婦なんだ(*´∀`)このふたりの活躍をもっともっと観たいと思わせる素晴らしい続編でございました!

それにしても、へそ曲がり男は存在感抜群っ!修道女だけでなく、このキャラでもスピンオフ作れちゃいそうですね。ネッ、製作陣の皆様っ!(‘∀‘ )
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