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シング・ストリート 未来へのうたのshinoのレビュー・感想・評価

4.0
"僕のバンドのMVに出ない?"

再鑑賞!これ、観れば観るほど好きになる気がします!(*´ω`*)

大不況のアイルランド、ダブリン。誰もが海の向こうのロンドンに夢を抱いていた時代ーー
離婚寸前の両親、財政難から転校させられた男子校での諍い…悩める思春期まっしぐらの主人公コナーが、歳上の美女ラフィーナに近づく口実で、スクールバンド"シング・ストリート"を結成する…!

この主人公。いじめられっ子気質なのかと思いきや全然で、ひとめぼれの女の子になんの躊躇もなく話かけて、ホラまで吹けちゃう超肉食。笑

化粧をすると、あれ…?トワイライトのクリステン・スチュアートに見えてくる?ボーカルのコナー。
トイストーリーのオモチャをいじめる悪ガキに顔がそっくり。自称校内コンサルタントのダーレン。
どんな楽器も自由自在♪うさぎをこよなく愛するメガネ男子のエイモン♡

街唯一の黒人のンギグとドラム&ベースもかわいいんですが、このバンドが実在するなら私の推しメンは確実にエイモン!(*´ω`*)

壁にぶち当たったとき、"曲作りしない?"と家に訪ねてくるコナーを、いつも"大歓迎"と無表情で迎えるエイモン。
大人っぽくて、器量があってピアノも弾けて…あぁ飼われてるうさぎの一匹になりたい。笑

もっさりしていたバンドが、コナーの音楽狂の引きこもりお兄ちゃんのスパルタ指導で、どんどん尖って、磨きがかかっていくーー
"他人の曲を使って口説くな"
"ロックは覚悟を持て、冷笑される覚悟を持て"

その時代を牽引したであろう偉大なミュージシャンの影響で、ころころファッションを変えていく彼らがまた青くてかわいい。見ていて楽しい。

同じ監督の作品としては、「はじまりのうた」の方が好みではあるものの、MVと曲はこちらに一票!
特にバンド結成から最初の2曲を仕上げるまでのスピード感が見ていて気持ちいい!(*´ω`*)

そして偶然にも、直近で観ていたバック・トゥー・ザ・フューチャーのオマージュMVシーンがあってもう最高♡

若いときにしか分からない、胸の高まり…今しかない、と確信めいた衝動。

実はラストはそんな〜に好きな展開ではないんですが(その後が不安で仕方なくて。笑)
とにかく彼らの魅力はじける素敵な音楽に、心が踊る2時間弱でした!
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