minorufuku

ファンタズムのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ファンタズム(2014年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

4人家族の幼い長男が不慮の事故で亡くなる。それから1年経っても息子の死のショックから立ち直れない母親は家族に内緒で降霊術師に息子の霊を降ろしてもらうようになる。降霊術師は息子を忘れられない母親を不憫に思いある秘術を教えるのだが......という話。

低予算のJホラーにしては珍しくストーリーや設定に荒唐無稽なところは少なく、不安をあおるBGMが効果的で割と怖い作品。仕事に追われて家族に向き合ってなかった父親の後悔や息子を溺愛していた母親の悲しみを描いていて、息子の死の真相も切なかった。ただ、そつのない反面、降霊の設定や演出にインパクトが無くてかなり地味に感じた。尺が短いからか死んだ長男と父親・長女との関係性の掘り起こしが不十分で、後半以降の彼らの行動や感情のゆらぎに説得力が無いように思えた。霊自体の設定もシンプルすぎて面白みと脅威が感じられないのもホラーとしては弱かった。でも、僕は結構好きなタイプの作品。

降霊術師が見た目とは裏腹にかなり良い人
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