偽名祐司

パワーレンジャーの偽名祐司のレビュー・感想・評価

パワーレンジャー(2017年製作の映画)
3.0
日曜朝のスーパーヒーロータイム。日本の子供なら誰でも存在位は知ってる長年のフォーマットである。その前半を占める5人戦隊シリーズ。海外に進出し大ヒットし、その劇場版が世界を回って日本に帰ってきました。基本話の6割は採掘場(戦闘シーンロケ地)で進むこのシリーズ、映画でも健在です。

恐竜時代に戦ってた5人の戦士が悪に負けかけ力のコインを封印し、現代で受け継ぐものが現れるって事で、恐竜戦隊って感じですかね。
TVだと2話で終わる流れを映画でやってます。設定紹介→現代の5人の出会い→悪の出現→変身→闘い→巨大化→ロボで対抗→ロボ合体→勝利。
もうまんまです、超ベタな王道です。水戸黄門級に次のシーンが予想できます。ですがそういう作品なので良いのです。

5人の設定も現代高校生なんですが一癖あるというかなんというか。自棄を起こしたアメフトスターの赤、自閉症気味の青、SNSでエグイ騒動を起こしたピンク、まではまあまあ解りますが、そもそも採掘場に住んでる設定のアウトロー黒、そして不思議ガールで済まされる黄色さんは流石に時間が無いとはいえ雑すぎませんかね?
それでも一人に数話使って個人の話を展開できるTVシリーズと違い映画では時間が無いので修行シーンとあわせてキャラの交流を見せてくれます。故にまあ戦闘までが長い。後半30分まで変身しないほど。それが是か非かは個人の感覚かと思いますが。個人的にはアリかと。仲間を真に思いやる精神こそが変身するための鍵というお約束ですがベタな設定とそれを話の核にもってくる事は悪くないです。お陰でようやく5人全員変身した後のシーンが盛り上がります。

色々と突っ込みたい所もありますが、CGも豪華で巨大化の戦闘シーンも派手派手。日本のシリーズが好きな人にはお勧めできる(好き過ぎる人にはだめかも)作品って事で。多分次回作が作れたら本領発揮でしょうが、多分無理でしょうね、残念ながらー
偽名祐司

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