偽名祐司

ランボー ラスト・ブラッドの偽名祐司のレビュー・感想・評価

3.0
EDクレジットに敬意を感じる
ランボーおまけというか本気で最後の戦い。
ジョン叔父さんがトラップ一杯の殺戮牧場を作ります。
逆ホラー映画というかなんというか。

話はアプリ参照で
若くから戦場を渡り歩いたジョン・ランボー。
老いたジョンは田舎でボランティア救助をしながら馬と農場で時を過ごしていた。古い知り合いマリアとその孫娘ガブリエラと長年に渡り穏やかな生活を営なむ日々。しかしまだ戦争と暴力の記憶からは抜け出せなかった。
大学に入学する前に、自分を捨てた父を偶然メキシコで見つけ会いに行きたいと言うガブリエラ。もちろんマリアとジョンは止めたのだがガブリエラは人知れず旅立ち、戻ってこなかった。後を追うジョンは凄惨なマフィアの暴力に遭遇し、怒りを爆発させる事になる。

2000年以前に一世を風靡したシリーズがラストと銘打って作る系統の一つ。
「ダイハード」「バッドボーイズ」「ロッキー」等々色々ありますが、「ランボー」もその一つ。
え?「沈黙」シリーズはって?あれは常に話題的にも沈黙してるでしょう?セガールが生きてる限り作られるので安心して下さいよ。

R15指定という事でオープニングシーケンスでいきなり死体映したりするので色々やります。
ですがやりすぎな部分がちょいちょい安いゴアホラーっぽくなるのが残念です。あの、ほら首とか心臓とかね。
そしてジョン叔父さんの殺戮農場シーンがもはや単なるホラー映画と化してるのが面白く、一瞬これイーライ・ロス作品観てるんじゃない?とか思えてしまいますがそこはランボーの持ち味って事で。

話は娘がマフィアに拉致される。
ジョン叔父さんが取り戻しにいってひと悶着起きる。
ジョンがブチ切れて、マフィアに喧嘩を売る、
売られたマフィアが農場に乗り込む以下略です。
シンプルイズベストって事で。

アクションはと言うとさすがにスタローンも老いてるのでそれほど身体を張らず、基本トラップで殺す感じです。準備に準備を重ねた後半の農場トラップ地獄がもはや単なる殺戮ホラーショー状態で、お気に入りの音楽かけだす所とかもう笑うしかない。
他のトラップハウス系ホラー映画の仕掛ける側もこんな努力をしているのだなあと思うと楽しく観れます。

色々と話が雑だったり、マフィアの動きもよく分からなかったりしますが、一応きちんと復讐の是非を問うシーンがあったりと戦争のトラウマから抜け出せないランボーの苦悩が描かれていてその辺は評価するべきかと。

饒舌になったランボーの最後を見届ける?感じで最後のクレジットも歴代の名シーンをいくつも流す一作目のファーストブラッドに対するラストブラッドって事で良くできてます。暇なときにでもお楽しみください。
偽名祐司

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