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SING/シングのRのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
3.6
借金だらけの落ち目の劇場オーナー、バスタームーン(コアラ)が再起をかけてのど自慢オーディションイベントを開催することを決意。1000ドル賞金のつもりが、秘書の婆さん(イグアナ)がタイプし間違えた100000ドルのビラが流布してしまい、そうと知らずノリノリなムーンのとこに、オーディションのため劇場に集ってくる多種多様な動物たち。この辺のシーンは大変ワクワク。カタツムリくんや日本のアイドル4匹組ガールズみたいなんも含めてみんな歌がめちゃめちゃうまい! で、参加者の中から主要人物たち、豚2匹、ネズミ、ゴリラ、ヤマアラシが選出され、決勝に残ることに。こいつら全員、それぞれの不如意な事情から実生活でまったく自分のやりたいことができず、鬱屈した気持ちがたまってる。彼らがそれぞれの問題で挫けそうになりながらも、だんだんと本当の自分を開いていき、無二の輝きを放っていくって流れ。ひとりひとりがものすごいスピード感と目まぐるしいダイナミズムで紹介されていくオープニングから、かなり面白く、映像も美しくい。けど、正直途中からだーんだんなーんか物足りない気持ちになっていってしまった。その原因となる要素はいくつかあるねんけど、個人的にデカかったのを挙げておくと、まず、主婦豚の問題解決の仕方が無理やり過ぎる笑 アニメでキャラが動物とはいえ、一応人間の譬喩って扱いだよね? ちがった? それできるなら何でもありやんけ!ってなってしまう。あと、これは他の映画でも結構見ててノレないあるあるなのだが、成功するまでは家族が、歌(にしろ何にしろ)なんてやめとけ! どーにもならんぞ! みたいな感じで猛反発だったのが、成功したら手のひらを返したように、誇りに思うよ、さすが俺(あたし)の息子だ的な。オメーら勝手すぎるだろって言う。あとちょいちょい過剰演出が気になったりとか…最後のステージは確かに感動的なのだが、アレもステージングがちょっと出来過ぎで、うーん…そんないきなりそこまでできるわけねーって思わずにはいられなかった。多分いろんなシーンの微々たる演出のニュアンスで、ノリきれなかったんやろーなって思う。最後になりましたが、本作の一番の魅力はやっぱ何と言っても全編を彩る音楽と歌! Shake it offやCall me maybeなどを筆頭に、ホントに様々な有名曲がたくさん使われてて、聞こえてくるものがすべて面白い! 特にDaft punkのAround the worldが流れ始めたときは上がったわー。そして、歌唱力もすごい! ゾウさんすごい! ゴリラ好き! で、エンドクレジット観ると、英語で見てたのに、なぜか日本人名が並んでて、日本語で歌とかどうしてるんやろーと思って翌日見てみたら、これはこれでアリかもと思った。けど、やっぱ英語版のほうが個人的には全然好き。歌もやっぱ全然外人の方が良い。たぶん見るのは今回だけになりそうな気がしてます。面白くはあるんやけどなー。
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