フジツカ座

ブラック・スワンのフジツカ座のレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
4.0

白鳥の湖のプリマを勝ち取り演じきるまでの苦悩と葛藤をホラー的目線で捉えた恐い映画。

全編通してとにかく生傷が絶えず、爪が割れて血が出るとか、指の皮裂いて痛いとか、血が出るまで背中掻きむしるとか、なかなか見るに耐えない描写が多い。


白鳥の弱さ儚さ危うさかつ、純白さをナタリーポートマンは見事に演じきってて、母親からの抑圧や、主演に抜擢された事への重圧、黒鳥さながらの自分自身のコンプレックスへの対比的なリリーの存在、白が徐々に黒鳥化していく憑依していく様には、観てるこちら側も呪いをかけられたかのような感覚になりました。

作中、たくさんの伏線が張られていて、ああなるほどなと唸るシーンもありました。たぶんきっと見逃してる描写やセリフもあったと思う。


あ、あと全然関係ないけどヴァンサンカッセルはYouTuberのセイキンに似てる。
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