題名の通りイエス・キリストの復活を描いた映画。内容はほぼ聖書に沿っている気がするけど、どうなのだろう。キリスト教映画3作品の連続公開の第1弾らしい。知らなかった。
イエス・キリストの処刑を執行したローマの百人隊長クラビアスという架空の人物が主人公。科学のない時代にイエスの復活を執拗に疑うローマ人は現代人目線。観客はグラビアスと言って良く、イエス復活劇の渦中に巻き込まれる。
私、聖書関係の本は、阿刀田高著の『旧約聖書を知っていますか』と『新約聖書を知っていますか』くらいしか読んだことがないけど、この2冊が滅法面白い。聖書初心者には個人的オススメ本。
そのアトーダ先生は『新約聖書を知っていますか』で次のように述べている。
<イエスの復活は、その信奉者たちにとって絶対に必要なことであった。まだ脆弱であった集団の基盤を確かなものとするために欠くことができないことであった。だから、イエスは復活したのである。ちがうだろうか。>
先生、私もそう思います。この現代にイエスの復活をアピールするこの映画の狙いは……。ちがうだろうか?
現代の人にイエスの復活を理解、あるいはおさらいてもらい、次の映画につなげていこうということかしら。でも実は、イエスの復活に詳しくない人ではなく、クリスチャンにこそ観てもらいたい映画なのかもしれない。