20年ぶりの同窓会に参加するつもりで観れば楽しめた。
良かったとこ1。主要キャストを全員揃えたこと。これが出来ているので、話がつまらなくても、前作のファンなら楽しめる。特にマークとシックボーイの掛け合いは楽しく、中盤のプロテスタントの集会は白眉。
良かったとこ2。編集のリズム感。
良くも悪くも前作を特徴付けていた、MTVっぽい編集のテンポは健在。話が停滞する割にあまり飽きない。
良かったとこ3。選曲。
前作の曲を各所に使って郷愁を誘いつつ、Young Fathersのような若手も少し配するバランス。
ダメだったとこ1。転がらないストーリー。
原作が一応「ポルノ」となってはいるものの、ストーリーはほぼオリジナル。そのストーリーが一向に転がらない。前作はヘロイン中毒という骨格があったが、今作にはそうした核となるストーリーが無い。気の利いた音楽と前作のシーンの挿入、および時折見せる前作へのセルフオマージュがほとんど。
ダメだったとこ2。悪い意味での荒唐無稽さ。
明らかに新聞沙汰になるような事件を起こしても警察に追われることもなく、取って付けたようなアクションシーンまで出てくる始末。リアリティを追求する映画ではないけれど、プロットがあまりにもお粗末。
