子供時代に永井豪に親しんだ自分でも『鋼鉄ジーグ』は知らず（調べてみると、こっちでは放送されてなかった）。だがイタリアでは大人気だったらしい…ということで、大真面目にこのアニメをリスペクトしたヒーロー映画。もっと低予算のネタ映画かと思ったら、結構予算もあれこれも本格的。クライマックス決戦はオピンピコのローマ・ダービー！
しかし超人パワーが微妙に中途半端で、主人公のおっさんもやる気がなく、そこがなかなかじれったいようなリアルなような塩梅でいい。敵キャラもビビり腰でナルシスティックなアニメっぽい奴なのでちょうどいい。勿論、同じパワーで対決するのも待ってました！カモッラいうかけ離れた舞台できっちり元ネタやヒーロー映画の展開を進む快感と、ゴア描写、エロくて聖なるヒロインという古臭い設定（そこも永井豪をなぞってるのか）、更にローカルなネタが同居し混濁したロマンティシズム。古いのか新しいのか王道なのか異端なのか…でも一定の巧さと笑いとカタルシスはあるし、名乗りとマスクには滾る。でもって、ダノン（？）のヨーグルトが気になるよ！
