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心霊ドクターと消された記憶のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

3.2
『哀しみのMEMORY』

神経衰弱。現在の彼はあまりにうちひしがれていて、それは見ていて辛くなるほど。彼がそうなってしまったのは何故か?その原因は「愛する娘の死」、でした。

悲しみから未だ立ち直れずにいる主人公ピーター。普段、精神分析医の仕事で生計を立てている彼は、辛さを抱えながらも徐々に患者の診療を再開していきます。そんなある日の事、彼の前に少女が現れメモを残していきます。そのメモにはある数字が書かれていて、気になった彼はその数字を調べはじめるのですが…

謎解明の鍵は自らの記憶。それを辿る事により徐々に真相が判明していく展開は、まさしくミステリー。しかしながら、演出はかなりのホラー寄り。“ホラーと思って観ていない”という作用もあろうかと思いますが、ホラー耐性あるはずのボクでもなかなかにビビらされました。だから、ホラー苦手な人は明るい時に誰かと観た方がいいかも!?

ミステリーの楽しみのひとつ、それは推理。今までたくさんの映画を観てきたからか、はたまたこの映画の詰めが少々甘いのか。観ていながらの予想が、嬉しくも悲しくも割と当たってしまいました。その為、真相への驚愕度としてはそうでもなかったです。

とはいえ、お話としてはなかなか良く出来たお話♪ 主人公がそんな状態なもんで、話が明るくなるはずがなく、なんたってホラー寄りですから、決して観ていて楽しくなる雰囲気の映画ではない。ただ、見せ物としての面白さはしっかり備えているので、ホラーが苦手でさえなければ、それなりに充実した90分を過ごせると思います。サクッと1本観たいって時なんかにぜひっ!ヾ(゚ー^*)
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