馮美梅

菊とギロチンの馮美梅のレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.0
関東大震災直後から1年くらいの物語。実際に存在したアナキスト集団「ギロチン社」と女性相撲をうまく絡めて、自由とは?というメッセージをうたった作品。

東出昌大さんがアナキストの中濱鐡を演じていて、珍しく濡れ場や、梅毒にかかったり、全裸姿を披露しております(笑)若干アナキスト集団の人たちが似てて誰が誰やらとなることもなきにしもあらずでしたが…とにかく、登場人物が多いです。

そして女相撲の方は、それぞれいろんな理由で集まった女性たち。多くは旦那からのDVや家族に問題があって逃げてた。弱い自分を相撲によって自立して強くなりたいと願って。

しかし、世の中もなかなか彼女たちの願うようにもいかず、過酷な運命に翻弄される。

とにかく長い。3時間越えの作品。とはいえ、そんなに長くも感じませんでしたし、美術さんの仕事が素晴らしかった。相撲のシーンも色々きっと忠実に再現されていたんではないかと思います。

大正末期、大正モダンといわれる一方で、人種差別、男女差別いろいろあった時代だろうけど、じゃあ今はどうなんだろう?あの頃よりも文明は進化したかもしれないけれど、人の心は、本当に自由に生きているんだろうか?

男女平等、それって本当に平等なんだろうか?いろんなことを思いながら見た作品でした。