"私は市民だ。それ以上でも、それ以下でもない。"
ケン・ローチの手にかかれば心に響く作品にならないわけがない。今作品みて改めて確信。
とてつもない理不尽を突きつけられて、
なすすべのない状況にはただ胸が苦しい、
苦しいすぎる、、
イギリスに留学はしてたけど住んだことはないし、正直ほんとのことろの、こういう行政の状態は経験がないぶんなんとも分からないのだけれど、
これが全てほんとのところであれば、
それはほんとに、彼らがイギリス市民として生きることへの障壁極まりない。
個人的には、ニューカッスルのフードバンクのおばちゃんが、ロンドンから来たあのシングルマザーに「あなたの発音はどこの?」って聞いてたシーンが、なんともらしくて好きです。
ロンドンからきたっていうと地方民は「ほぅ、ポッシュな」ってかんじで逆にネタになったりするけど、
ニューカッスルの人たちはそんなの関係ないねレベルでみんな優しいふうに描かれてる。
スコットランドもそうでしたよ。
と余談はさておき、
次に印象にのこったのが、
やはりクライマックス。
クライマックスほどの皮肉に心が痛まないわけがない。
ネタバレになると嫌なので、とりあえずそこを少しコメントに残して終わります…
とりあえず、今作品も心に重い作品でした。
わたしの中では『Sweet Sixteen』の方がまだお気に入りレベルは上ですが、
とても興味深くて、みてよかったです。