タスマニア

お嬢さんのタスマニアのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
3.5
2021年100本目。

見てはいけないものを覗いてしまった感覚。
扉の隙間から覗いているような後ろめたさ。
映像的な驚き具合でも、映画を取り巻く雰囲気が絶妙な後ろめたさを作り出していた。

あと、シンプルに1部・2部・3部で展開がハッキリしていて、驚きもあった。うん、飽きない。
1部は個人的には結構我慢の連続だった笑
物語の輪郭が全然掴めなかったことと、何より、カタコトの日本語がセリフとして聞き取れず、アクセシビリティ激低で辛かった。仕方ないことだけど笑

3部で "積み上げたものを破壊する" というとあるシーンがあるんだけど
そのシーンを俯瞰で撮るアングル含めて、綺麗で好きだった。

なんか、全然違うかもしれないけど、「ショーシャンクの空に」「それでも夜は明ける」のようなカタルシスを感じれるような映画でもあり、官能的でドロドロと胃もたれする内容でもあった。
韓国の映画界の土壌が純粋にすごいなと思える映画。

冷静に内容を振り返ると "不快の極み" だからね。
タスマニア

タスマニア