mimitakoyaki

お嬢さんのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.1
なんかまたすごい韓国映画を観ちゃいました!
淫らで耽美な独特の世界観にすっかり魅了され、ひとつもふたつも捻ったストーリーに驚かされ、2人の女の美しきエロスに目が離せない。
とにかくお嬢さんを演じたキム・ミニと侍女を演じたキム・テリの大胆に体を張った艶やかな演技に脱帽です。
それに、半分くらいが日本語のセリフでもあり、これだけの日本語を覚えるのも大変だったと思いますが、やりきった俳優陣はすごいです。

三部構成になってて、視点が変わって同じシーンやセリフも最初に見たのと違ってくるのが面白いし、置いてけぼりになるくらい、どんどん変態性が増し増しになってそれが笑えたり、それぞれの思惑が絡み合いながら物語が展開していくのですが、出てくる人間全員が清々しいほどに欲望に忠実で、エロにグロにゲスのオンパレードでありながら、最後にはスッキリ感を味わえるところも良かったです。

世間から隔絶された怪しい日本人の屋敷が舞台ですが、この屋敷の建物や内装が純和風ではなく、韓国風や洋風がミックスされてて、これが独特な雰囲気をたたえていて、上流貴族の秘密めいた淫靡な世界を作り出しているし、衣装や美術も素晴らしかったです。

そして、惹かれ合うお嬢さんと侍女の絡みがもちろん官能的なんですがすごく綺麗で、やらしさみたいな感じではなかったです。
いや、でも相当大胆にやってますから、侍女役の女優さんは今作がデビューと知ってビックリでした。
これからどんな女優に育っていくのか楽しみになります。

あと、子どもや女優さんにあんな恥ずかしい言葉を言わせてええのんか?って心配になるくらい、こっちも見てて赤面してしまいそうでした。

女性同士の性愛がごく自然と描かれていて、それを誰かに咎められることもないし、本人たちもごく普通に受け入れてるっていうのも新鮮で良かったです。
男たちや出自などあらゆるものに囚われてたり抑圧されてた女性が、自我に目覚め自らを解放していくところも良かったです。

あ、でもそんな高尚な話でもなくて、エロくてヤバい話でしたよ。
ほんとに韓国映画の質の高さにヤラレました。
面白かったです!

42
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2回目: 2018.11.10

在宅ジョンウ祭開催中。

今やキム・ミニもキム・テリも人気女優としての地位を確立してるのではないでしょうか。
AVまがいのエロいシーンも体を張って美しく演じきり、大きなインパクトを残してますものね。

2回目でもまた新鮮な気持ちで観れたし、やはりジョンウさんカッコいいし。
ジョンウ演じる藤原伯爵は変態性はなかったので安心してみれました 笑。
というか見返してみると案外紳士な面もちゃんとあって。
でも、スーツや袴でキメるジョンウが素敵なのは当然ですが、わたし的には叔父様にとっちめられるシーンの酷く傷つけられたジョンウさんにどうしてもグッと来てしまうんですよねー。
結果サランヘヨですよ、ほんとに。

あと、今見るとイ・ドンフィやムン・ソリ(エロ朗読が素晴らしい!)「悪いやつら」でもジョンウさんと共演してるチョ・ジヌン(初老の役だが肌はツヤツヤ)、韓国のオモニ キム・ヘスクなんかも出てて、わたしこの1年でずいぶん韓国俳優に詳しくなってきたことだと思ったのでした。

ジョンウさんが「ぺろぺろ」とか発言してるの聞くと笑えますね。
あと、テリちゃんに「おもちゃのチン○」って言われるのも 笑。
楽しかったー!

110
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