いくら『サラリーマン』でタイトル検索しても出ないはずだ…。
「セールスマンの死」から来てるんですね。
ファルハディ監督お初。イラン映画すら初かもしれないです。
イラン映画で、しかもアカデミー賞監督がなんとか…って出てくると、
作家性の強いとっつきづらい作品なのかと先入観が働いて…。
ところが、想像していたよりもとても観やすいドラマで驚いた次第です。
タクシーでのエピ、舞台で怒り始める女優など…。事件が起こる前説じゃないけど、性別に絡んだ小競り合いが夫のまわりで起こるのが印象に残ってて。
タクシーでの態度もそうだったけど、この人はその女性の立場を理性的に考えられるタイプの人間なんじゃないかなって思えたんですけど…
そんな人であっても…
縄張りを荒らされ許せない気持ちの夫と、とにかく事件を早く忘れたい妻とのすれ違い。
そんなに悪どい表現では無いけど、周囲による2次被害で、さらにそれぞれの思いが深まってゆく夫婦。
開いたままのドアが、これから起こる事を予感させて不気味。
終盤、照明が消えた暗転は凄く心に残る演出でした。
途中の展開を考えると、やっぱりあのラストに行き着くしかなかったかな…という感じ。
犯人を推理するミステリーとしても楽しめると思います。
これ観てたらドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のとある映画を連想して、酷い事になるんじゃないかって結構ハラハラさせられてしまった。
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今回の猫登場シーン🐈🐈⬛
内覧した物件の屋上に住み着いてる猫ちゃんズ。
